Wanda Sá – Entardecendo
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花巻市での定例ランチミーティング。
場所は旧橋本家別邸の「茶寮かだん」
庭は、樹々が一斉に芽吹いて緑色。
ひょっとして屋根の珍しい緑の瓦は、
同化させるためだったのかも。
足元に咲く、白い可憐な花。
裏から庭に入る。
階段を上ると賢治の花壇。
おそらく、造られたままの原型を留める唯一のものだろう。
幾何学模様の当時からの煉瓦。
花壇の仕切りに使われていた。
宮沢賢治の世界の入口に立っている気になる。
入るなり、オーナーの一ノ倉さん。
「賢治ゆかりの貴重なオルガンを飾りました」
と案内された。
いかにも大切に使われ、
その後も丁寧に保存され、ここに届いたようだ。
宮沢賢治の妹、クニさんが弾いていたオルガン。
賢治にはトシ、シゲ、クニさんという3人の妹がいた。
弟が清六さん。
トシさんは、「永訣の朝」に描かれている。
このオルガンを賢治も弾くことがあったのだろうか?
などと思いが及ぶ。
ココに来た経緯を後で、一ノ倉さんに聞いてみよう。
さて、ランチミーティングの部屋に。
そこには花巻の散歩マガジン「マチココ」も置かれてある。
今日のテーマの一つ。
いよいよミーティング。
報告を聞き、後はランチしながらブレインストーミング。
おもてなしを受けながら美味しいランチ。
話は弾み過ぎ、横丁に入り込んでは戻ってくる。(笑)
帰りは正面から出た。
「四者四様」に次の仕事へ。
花巻は気をつけてみると街中に坂が多い。
茶寮かだんは、段差を巧みに利用した庭園と小さいながら、
贅を尽くした素敵な空間だ。
当時の橋本家の隆盛を物語る。
すなわち花巻の栄華の象徴。
通称「ひゃっこ坂」と言われる坂を下っていると
オルガンの音が聞こえた気がした。
市役所の方へ通ずる坂を振り返った。
自分的には「見返り坂」にしておこう。(笑)