I Hear a Rhapsody - Bill Evans, Jim Hall
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡から奥羽山脈を越え、乳頭温泉の黒湯に浸かり、
さらに西の角館へ。
途中、「夏瀬温泉 都わすれ」の看板。
気になり、左に曲がった。
道が細くなったが構わず走る。
山道になり久し振りの砂利道。
森は深く、樹々の隙間からダム湖が見えた。
湖に映った山の影。
神秘的なエメラルドグリーン。
細い道が続くが「都わすれ」を見てみたい。
アクセルを踏み続ける。
駐車場に着くとスタッフが駆け寄る。
「お泊りの方ですか?」
「いえ、ちょっと見に、パンフレットをいただけますか?」
プロントへ案内された。
山深い一軒宿。
広々とした庭園。
パンフには露天風呂付の素敵な部屋。
10室だけとある。
飲泉もあり、網に卵。
行く道は色んな思いが入りまじり遠く感じる。
帰り道は早い。
国道に戻って角館へ。
十数分後には武家屋敷。
ちょっとだけ停めた。
平日の小雨で夕暮れ時。
緑が路を覆う。
静かだ。
これが普段の光景なのだろう。
武家屋敷を過ぎ「角館の郷土料理 しち兵ゑ」の看板。
ここに決めた。
矢印に従い庭に入る。
細く長い通路の真ん中に引戸。
狭い入口。
なにやら隠れ家的な雰囲気。
庭を眺めていると、
「一度、来ている」
でも、雰囲気が違う気もする。
近頃、自信のない記憶。
メニューを開く。
「稲庭うどんセット」には釜飯!
前に来ていたら間違いなく食べているはず。
十年ぶり以上の出逢い。
いぶりがっこも。
佐藤養助商店の稲庭うどん。
艶やかで喉越し良く、美味しい。
つゆは安藤醸造。
地元の物が続々。
比内地鶏の鉄板焼き。
シンプルな味付けで、鶏の旨味がひきたつ。
レモン汁もいいし、ポン酢もいい。
炊きあがった「山菜釜めし」
比内地鶏と山菜。
味付けは、これも安藤醸造の醤油がベース。
好みの薄味。
これからは角館に来たら釜めし。
サービスの「こしあぶらの天ぷら」
うす衣が憎い。
サクサクながら独特の風味。
デザートはオペラと抹茶のケーキ。
甘すぎず、好きな味でペロリ。
とても充実した夕食になった。
ほかに三人のグループ。
アクリル板越でも楽しそう。
会計しながら店の人と話していたら、
今はランチ中心で、夜は予約が入った日だけの営業だと言う。
運がよかった。
車に戻って「あれ?」
前に来た記憶は曖昧のまま。
また、釜飯と記憶を確かめに来よう。