Rubén González - Melodía del rio
<音楽が流れます、音量に注意>
弘前の小旅
まち歩きは、いよいよ弘前城。
市役所の近くの門から入る。
枝垂桜が満開。
どうしてこんなに綺麗なんだろう。
散り始めと聞いていたが、
まだまだ、咲く桜。
小雨の盛岡を出発し、湯瀬の辺りは雨。
花輪を過ぎて晴れ時々雨。
小坂から長いトンネルを抜けると青空が広がっていた。
桜は、陽射しを浴びて活き活きと。
桜のトンネルは、桜の向こうにも桜。
視界の全てが桜色。
城を囲む堀の向こうも桜。
桜と城、日本の象徴的な美しい光景の一つ。
「あれ、なんだろう?」
ソーシャルディスタンスで、一列に並ぶ人たち。
印があり、そこに立つと桜と青空が創るハート。
なるほどカップルが多いわけだ。
前の女性たちのひそひそ声。
「恋が成就するらしいよ」
「え~ ほんとに?」
入り口で、検温とアルコール消毒。
OKの印は、手首に巻かれる黄色いテープ。
やはり、露天の立ち並ぶお花見はワクワクする。
少し疲れてスマホの万歩計を見た。
9千歩越え。
そろそろひと息つこう。
「可否屋 葡瑠満」へ。
土手町の方にあったが移転。
もう、ここに来て何年になるのだろう。
満席だったが、10分ほど待って入れた。
ここでは、「ういんな可否」
香りがいい。
珈琲のほろ苦さと甘さを抑えたクリーム。
上品なお菓子のような気がする。
気をつけないと直ぐに消えてなくなる。(笑)
「ちいずけえき」
葡瑠満のメニューは、殆どがひらがなで書いてある。
そして、店の主人の言葉も。
最後の方に、
「お客もまたその(店の)雰囲気の一部であるようなお店」
とあり、
「そういうお店にしたいのです」と結んでいる。
大倉陶園のカップとソーサーにケーキの皿。
滑らかでコクのあるチーズケーキ。
とても美味しい。
この店の看板スイーツらしい。
一緒の人の「美味しい~」は語尾が上った。
ひと休みしたら、
暮れかけた街を歩くつもり。
ちょっと疲れた風の向かいに聞いてみた。
「もう少し、街を歩いてみませんか?」と言うと、
「はい、歩きましょう!」とすぐに元気な声で立ちあがり、
私のバッグも手にとり渡してくれた。
なんだか息もピッタリ。
ハートの桜の効果?(笑)
<NO3へ続きます>