竹田の子守歌 京都元曲竹田の子守歌 赤い風船 山本潤子
<音楽が流れます、音量に注意>
久し振りに遠方の友。
車に自転車を積んでやって来た。
午前2時、
盛岡の見晴らし展望カフェ「GEN・KI」に到着。
深夜の岩山を徘徊している怪しいシルバー。
なんとゲンキのマスターが店から出てきた。
泊まり込んでいたらしい。
2人で、深夜のライブをする約束をしていた。
その日の夕方、
ゲストハウス、盛岡「ぶちょうほの宿」で待合せ。
ゲンキのマスターもやって来た。
友は、夜明けのライブの後、
盛岡市の玉山に行き、マグロなどを買い込んできた。
途中で、バッケ(ふきのとう)を摘んだり。
呑みながらラーメンを作るから食べて行けと言う。
だしまで持参。
秋田の「三角そばや」で使う貴重で高価なもの。
たしか「焼き干し」と言って、
陸奥湾でとれる超高級のいわし。
最高のだしと言われる。
形の小さい鮮度の良いものを炭火焼き。
料亭などでも珍重されている。
<焼き干し出汁の光ちゃんラーメン>
手早い。
あっという間にテーブルに並ぶ。
シドケのお浸しとバッケと「春の苦み」も。
彼は、サラリーマンを卒業したばかり。
明日は、朝市に行き、自転車で雫石を回ると言う。
どう考えても7、80Kはある。
一方、ゲンキのマスターは、昨年の11月、
ひと月店を閉め、
京都まで自転車で行って来たつわもの。
いったい、この人たちのエネルギーは、
どこに潜んでいるのだろう。
話は、あちこち勝手に回る。
3人は別々の話をしている感覚。
でも、一緒に笑う。
5時半頃から始まった夕飯会とも呑み会ともつかない会。
7時を過ぎた辺りから光ちゃんの声が小さくなった。
瞼が半開き。
どこからともなく子守唄が聞こえてきた。
明日も夜明けには起きる2人を残し、帰ることに。
その日の午後、桜山界隈を歩くと鷺だろうか、食事中。
今にも、一気に咲きそうな蕾。
彼らのように、
エネルギーをため込み発散の直前。
凍てつく冬を乗り越え、
はち切れそうに膨らんだ蕾を思い出したりの帰り道。