Eddie Higgins Quartet Featuring Scott Hamilton | My Funny Valentine
初めてハンバーグを食べたのはいつだっけ?
なかなか出てこないが、朧げなシーンが蘇ってきた。
誰かがカネのボールで、
挽肉とみじん切りの玉ねぎを素手で、丁寧にこねている。
黒いフライパンにのせる。
作り手の姿が見えない。
カレー、すき焼き、トンカツなどは母のエプロン姿が浮かぶ。
瑠奈でチーズハンバーグを待ちながら、そんなことを思っていた。
<瑠奈チーズハンバーグをセットで、150グラムにした>
野菜たちにもたっぷりデミグラスソースをつけて。
そして、ハンバーグに欠かせない美味しいご飯。
オーナーの田んぼの米らしい。
ハンバーグ、野菜にご飯とフォークが巡る。
瑠奈のハンバーグはツナギが見えない。
肉、そのもので直球勝負の本格派という感じ。
違う味が相互にひきたてあう。
やはり、料理はバランスが大切なんだ。
肉の旨味たっぷりのハンバーグ。
下からはソース、上からとろりとチーズが包み込む。
たまらない。
早々と平らげ、水出し珈琲を飲みながらスマホを手にした。
1960年代から冷凍のハンバーグが世に出た。
そうそう、冷凍食品が始まった。
小さめのハンバーグが弁当にも入るようになっていく。
卵焼きやカレーからハンバーグが子供のご飯の王者に。
あっという間に時間が流れていた。
会計して外へ。
また浮かんだエプロン姿。
一生懸命に挽肉と玉ねぎなどを混ぜている。
その横顔が見えた気がした。