Diana Krall - The Look Of Love
<音楽が流れます、音量に注意>
あんなに寒かった冬。
魔法のようにモノクロームから彩り鮮やかな世界に。
北国の春は、一気。
午後2時半過ぎに盛岡を出た。
目指したのは雫石町の「御所湖ファミリーランド」
若葉茂れる中、パターゴルフ。
終わって園内を歩いた。
傾いた陽射しに映えるレモンイエロー。
木の上に長く大きい松ぼっくり。
地面に何者かが食い散らかしたような跡。
あちこちに小さな芽。
宮沢賢治さんは何を思うのだろう。
次は鶯宿温泉へ。
「偕楽苑」は、かけ流しで湯量が豊富。
庭で見つけた綺麗な紅のボケ。
「木瓜」と書く。
瓜のような実がなるらしい。
花言葉は、先駆者、指導者から平凡、魅惑の恋までと幅広い。
種類が多彩で花言葉も色々。
驚いたのは織田信長の家紋が「五つ木瓜(もっこう)」だそうだ。
孤高な統治者は、綺麗なこの花が好きだったのか?
出番が近いツツジ。
心地良く火照る身体。
御所湖畔を通って帰る。
雪どけのせいか湖が広い。
遥か対岸に繋温泉。
春を満喫したら山菜だ。
盛岡に戻り直利庵へ。
消毒、検温に氏名の記入。
ある知人と会った。
一緒に座った。
テーブルのアクリル板。
近頃はだいぶ慣れてきた。
壁の貼り紙を見ていると女将さんが、
「とてもいい、たらぼうが入りましたよ」
決まり。
「たらぼ」とはタラの芽。
彼も山菜を狙っていたが、頼んだのはカツ丼。(笑)
カメラが自然に寄ってしまう。
直利庵の「たらぼ天そば」
そばが心地良く喉を通り過ぎる。
たらぼ天を見ているだけで、テンションが跳ね上がる。
苦味は少なく、もちっとした歯ごたえ。
葉が開く前で、旨味がぎゅっと詰まっている。
途中で、天つゆをやめ、そばに入れた。
こごみのごま和え
濃厚ながらあっさりとした味付けのごまだれが、
シャキシャキの食感を包み込む。
流石、老舗の味。
「春の苦み」を活かしつつ品の良い料理に。
こしあぶらの天ぷらも美味しい
香りがよく、苦味が丁度いい。
直利庵の隠れ名物「レモンの天ぷら」
天ぷらの箸休めにもなり、アクセントにも。
衣に包まれた中から、ほどよい酸味が口の中に広がる。
老舗の極みの一品。
もう一度、食べたいと思っていた。
花を見て春を味わう。
運よく知人と一緒になり、山菜をシェア。
レモン天も食べられた。
毎年の春鬱は、軽くすみそうだ。(笑)