It's Beginning to Look a Lot Like Christmas Arpi Alto
<音楽が出ます、音量に注意>
「いいものを見つけました!」
メールがあり、ある人の事務所へ。
盛岡の川徳デパートで、
北東北の雑誌、「ラクラ」の感謝祭。
そこで見つけた岩泉町の御菓子司 志たあめやさんの「たぬきケーキ」
その人は丁寧に机の上の小箱を開けた。
こっちを見ている!!
男2人は、
「あぁ~」
「おぉ~」
現れた2匹のたぬきと覗き込んだ2人の男。
しばし、見つめ合う。
「見てる~」
いい年の2人が笑う。
皿に載せた。
「ここは、どこなの?」と聞こえてきそう!
「可愛すぎて食べられない!」
と声が揃ってまた笑う。
「バタークリームらしいですよ」
と彼は、ニコニコ顔。
バタークリームの響きが懐かしい
まだ小学校の頃のクリスマス。
母が買ったケーキを食べた翌日、
父が3箱も抱えてきた。
子供2人は大喜び!
また食べられるなんて、想いもよらない幸せ。
父の実家では、
当時、職人気質の祖父が和菓子屋を営んでいた。
だんだん、世の中の流れから外れていった。
頑固な祖父も時世に合わせ、
クリスマスケーキを作ってみたらしい。
その日に家族で食べたがなかなか減らない。
カステラをバタークリームで包んだ感じ。
食べるうちに喉が渇いて何度もお茶を飲んだ。
大晦日になっても開かない箱もあった。
2人て眺めていると顔馴染みの女性たちが来た。
「可愛い!食べたい!」
気のせいだろうか、
4つの眼はぎょっとした。(笑)
「早く食べましょ!」
「・・・ ・・・」
このたぬきケーキは、
岩泉の「御菓子司 志たあめや」で作られている。
なんと1832年(天保3年)の創業。
始めは飴を作り、
かりんとうなど駄菓子を作る様になった。
今は和菓子、洋菓子やケーキにパンなどのお菓子屋。
まだ、駄菓子も。
かりんとうは、
JALのファーストクラスの機内食にもなったことがあるそうだ。
とうとう、いなくなった。
思ったよりバタークリームは、あっさり。
チョコレートがほどよく効いて、
とても美味しかった。
ただ、男2人は眼を合わせないようにして、
口に運んだ。
志たあめや
〒027-0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字下宿25
Tel: 0194-22-2226
Fax:0194-22-2250
Email: shitaameya.iwaizumi@gmail.com