Coleman Hawkins & Ben Webster - You'd Be So Nice to Come Home To
<音楽が流れます、音量に注意>
「なんでもいいですよ、食べたいもの言ってください」
長いつきあいの人から、
「御礼にご飯を」と言われた。
たいしたことはしていない。
一度、ことわったが是非と言う。
気心知れた仲。
それでは、たまに御馳走になろう。
「では、肉で」と答えて「しょうが焼きや」へ誘った。
「なんでも、どうぞ」
迷わず、
「自分へのごほうびシリーズ、その1でお願いします」
<ロースしょうが焼き定食・厚切り200g>
焼き上がるまでサラダを食べて待つ。
この量!
ここの名物。
丼ぶり、いっぱいに瑞々しい野菜たち。
焼き上がった。
迫力満点!
引き締まったロース。
硬すぎず柔らか過ぎず、
丁度いい感じに焼かれている。
この味は、
しっかり脳にインプットされている。
見ただけで、唾液アミラーゼがジワリ。
厚切りを噛む。
美味しい。
豚肉の旨味と生姜の相性。
どんな人が、
この組み合わせを思いついたのだろう。
そして肉を引きたてる脇役。
菜花にきのことごぼう、酢の物。
さらにこの日は、バッケ味噌。
フキノトウが大ぶりで、風味よく美味しい。
これだけでもご飯がすすむ。
半分ほど食べて、
「そうだ!」
薄くカットし、
生姜の効いたタレをたっぶりつけ、
ご飯にのせた。
勝手にしょうが焼き丼。
かっこんでしまいそうになり、
「いや、いけない」と自己を制してよく噛む。
豚肉の旨味に、ご飯の甘み。
美味しい。
何をしているのかと、
好奇心旺盛のオーナーが覗きに来た。
「どれどれ、あら~美味しそう!」(笑)
美味しくたっぷりの味噌汁。
デザートは珈琲ゼリー。
シンプルで後味スッキリ。
しょうが焼きやを訪れる人は、
美味しいものと気さくなオーナーとの会話で癒される。
外に出ると小雨。
ビニールの傘を差し出そうかと思っていたら、
バックから折りたたみ傘をとりだした。
盛岡の大通りに出ると、
いつもとは比べものにはならないが、
少し人出がある。
たいてい若いカップル。
折りたたみ傘を持つ人が言った。
「少ないとはいえ、さすがにホワイトデーですね」
御礼を言い、繁華街を抜けて帰った。
ホワイトデーなのに、
女性に御馳走になった小雨の夜。
〒020-0024 Iwate盛岡市盛岡市菜園2-5-20メルヘンハウスB-C