Nina Simone - Good Bait
<音楽が流れます、音量に注意>
西和賀の日帰り旅は、感動の連続。
スノーシューで雪原を歩き、
ゲストハウスを見せてもらい、
ベーグルと焼き菓子を手に入れ、大満足。
豆腐料理のランチも堪能。
そして、Katasumiの佐藤さんと待ち合わせ、
ハム工房に連れて行っていただいた。
<試食させてもらったドライソーセージは、絶品!>
噛みだすと肉の旨味。
だんだんミルキーな味が広がってきた。
美味しい!
試食だけでも幸せ気分。
近くの牧場で育つ、
ブラウンスイスのドライソーセージだそうだ。
もともと乳牛だが、肉も美味しい。
日本では希少らしい。
古民家を自分で改装した工房のオーナー。
盛岡から拠点を西和賀に移したそうだ。
肉を吊るす部屋も見せてもらった。
この部屋で長い眠り。
初めにカビをつける。
「肉の旨味を増すんですか?」と聞いた。
するとカビは、ほかの菌を侵入させないためで、
本来、肉が持つ旨味を引き出すのだという。
一本だけ写真を撮らせてもらった。
<眠る肉、時間をかけて熟成>
北海道は日高山脈の帯広よりの山に、
西和賀から猟師が行ってきた。
そのエゾシカの肉をさばきながら、
色々な話しをしてくれる。
聞きながら手さばきに見入ってしまう。
丁寧に肉をとりわける。
骨と小さな肉片も決して無駄にしない。
しばらくして、
肉は、まるで鮪の赤身の塊の様に見えてきた。
いっさい赤い液体は見なかった。
あるシェフが立ち寄った。
仕事をしながらもオーナーは、皆に珈琲を淹れてくれた。
話は巡る。
驚きばかりで、時間はとんでもなく過ぎていた。
何を買おうかと迷っているとシェフが言った。
「熊のハムも美味しいよ」
工房の主は、
「食べてみて」とだけ言った。
伯楽とだけ書いた木の看板。
名伯楽とは聞いたことがある。
伯楽をググってみた。
3つの意味を簡単に言えば、
中国の言葉で、
・馬の善し悪しを見分ける名人。
・牛馬の病気を治す人。
・人を見抜いて、能力を引き出し育てること。
なるほど。
ハム工房のオーナーは肉を知り尽くした伯楽。
命を余すところなく美味しくいただく大切さ。
自分の知っているつもりは、言葉だけだった。
集まる人達の言葉だけではない優しさも肌で感じた。
外は、だいぶ陽も傾いてきた。