Norah Jones - Don't Know Why
<音楽が流れます、音量に注意>
「なに食べます?」と聞いた。
「今夜は、なんでもいいです」
「中華にしませんか?」と誘った。
「いいですよ」
いつも元気な人は、低い声。
少し疲れているようだ。
中華にしよう。
向かったのは「空」
盛岡市の大通りと菜園の間にある。
<「空」のシュウマイ>
テーブルに着いてメニューを広げた。
少し疲れた人は、
「今日は、お任せします」
と言う。
前菜は、3種の盛合わせにした。
あいにくクラゲが切れていて、
白菜とキュウリになった。
疲れた身体にかえってよかったみたいで、
「美味いなあ~」と今日、初の笑顔。
「素敵なせいろですね」
と器を見ている。
シュウマイをひと口食べて、
また笑った。
「いい香りがしますね、美味い!」
ひとまず安心。
こちらもひと口。
以前より、まろやかになった気がする。
<黒酢の酢豚・スペアリブ>
黒酢のいい按配。
くどくなくて美味しい。
酸味と甘味と肉の旨味。
そして獅子唐をはさんで、また食べる。
「肉の旨味を感じて美味いなあ~」とニコニコ顔で、話し出した。
ゆっくりしようと思っていた2月。
予定が狂い、連日、忙しかったそうだ。。
職場の人が急にひと月ほど休むことになったらしい。
「ゆっくりしようと思っていた時に忙しくなると、余計きついです」
辺りを見回すとカップルが多かった。
そして、空の名物料理「五目あんかけチャーハン」
細かく刻まれた具が餡を纏って、ご飯にのる。
これも、以前より優し味になった気がする。
「おかわりして、いいいですか?」
笑って頷いた。
食べ終えて、解散。
「元気になりましたよ、中華はいいですね」
途中で彼と別れたが、背中は伸び、
力強く歩いて行った。
盛岡の繁華街を通って帰った。
人通りは少なく、金曜日とは思えない。
まだまだ、夜の風は冷たい。