*A FOGGY DAY* by George Gershwin • Dénes Dosztán
<音楽が流れます、音量に注意>
4月下旬の昼下がり。
仕事帰りの国道4号線。
大小の看板が立ち並ぶ盛岡のバイパスを南に走る。
NHK盛岡支局を過ぎて少し。
右に上田の「むら八」の看板が見える。
ランチでは久々。
ドアを開ける前から浮かぶ狐色。
案内されてメニューを渡される前に、
「上ロースのセットで、茶わん蒸しありますか?」
「はい。セットですと100円です。」
「では、お願いします。」
待つ間にメールの確認。
数件、返信する。
そうこうしているうちに運ばれて来た。
早速、食べ始める。
ご飯とみそ汁、キャベツがお代わりできる。
以前は可愛らしいすり鉢で、
一人ひとりがゴマを擦り、ソースを入れた。
今、ゴマは瓶に入っている。
あの小さなすり鉢とスリコギが懐かしい。
トンカツを食べると時々浮かぶ、
あの「美味しんぼ」の「トンカツ慕情」
アメリカで成功し、30年ぶりに日本に里帰りした人が、
語るトンカツの味。
「表面がカリッとして香ばしい匂い。
ロースの脂み、口の中に溢れる肉の旨味。
飲み込む時の快感!」
そんな感じに覚えている。
むら八のトンカツにつけたしたいのは、特製ソースにゴマの風味。
ソースがロースを飽きさせない。
むら八のトンカツは、魅惑の狐色。
瑞々しいキャベツはお代わり。
今日も自家製のドレッシングの2種類を楽しんだ。
ちゃわん蒸し好きにはたまらない。
100円で楽しめる。
狐色からサクサクの食感に続く、肉の旨味。
五感で楽しみ、充実のランチに。
外に出ると春の快晴。
幸せ気分は倍になる。