Nancy Wilson / The Good Life
＜音楽が流れます、音量に注意＞
自分の説明は、しないで、
テーブルに置かれた、淡いブルーの一枚の紙。
それをそのまま、ここに載せるだけで十分。(笑)
「本日はお越しいただき、ありがとうございます。ごゆっくりお楽しみくださいませ」
ＭｕraKami
挨拶がわりの、
フランス ロゼール ジェヴォーダン フレンチセップと旬のきのこのカプチーノ
その日は、八幡平のマッシュルーム。
二戸、冬採り白アスパラ エストラゴンマスタード バルサミコのソース
黒毛和牛のリエット・県産若鶏低温調理・プロシュート・トリュフソシソン
馬場農園の白い女神と言われるホワイトアスパラだ。
海の幸取り合わせ ブレ麦に舞茸 サフラン香るコンソメポアソンと共に
澤口さんの白栗カボチャのポタージュスープ
本日のお魚・真鯛
ピューレヴェール ビスクのスープ カフェ アングレと共に
パンは３枚、色々な味を楽しんだ。
苺とシャンパーニュのグラニテ
むら八 伝統のビーフシチューと香ばしく焼き上げた県産リブポークのグリエ
プルーリスのスタイルで
さわやかなハーブとシトロンのジュレ 山葡萄とフロマージュのクレーム
ヴァローナ ブロンドショコラ オレリスのフォンデュ
焼きたてフィッタージュ はちみつでキュイしたリンゴとそのジュのソース
そして記念日には、小さなシューを重ねたクロカンブッシュ
プティフール共にコーヒー
親しい人に招かれた感じで、椅子に座った。
皿にのった料理を食べ、
「美味しかった～」とニンマリしていると次の美食が始まる。
大切に育てられた食材に素敵な衣装を纏わせる。
採れたての野菜や魚介が自分だけのため、
心を込めて丁寧に調理されていると思ってしまう。
テーブルの上に次々に登場するオートクチュール。
和やかな言葉が行き交い、
時には「想い出」という小箱が開いたり。
慌ただしい日々を忘れ、非日常の空気感に包まれた料理。
一つひとつの料理に心を奪われ、
肩に貼り付いていた鉛の衣が、剥がれて消えた。
「美味しい幸せ時間」
オーナーシェフの見送りに、心も温かく。
五感に余韻が留まり、
しばらく冷たい空気がかえって心地いい。
歩き出すと辺りの景色の輪郭が、
なんだか、くっきり見えた。
近頃、机の棚に積んだままの本を思い出した。
満たされて、ゆっくり「ＧＯｔｏ―読書もいいなあ～」
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