<音楽が出ます、音量に注意>
寒いと思ったら暖かくなって雪がとけ、
道はシャーベット状になり、また冷える。
タイヤ、足跡がそのまま凍る盛岡。
雪の量はたいしたことはないのだが・・・
そんな日は、ちょっと贅沢。
今宵は、盛岡の老舗そば屋「直利庵」に行って「たちこそば」
旬の味に癒やされ幸福感に包まれる。
<たちこそば>
口の中で、とけて消える鱈の白子。
その食感に酔いしれる。
至福のひと時。
長ネギとの相性もいい。
春は、山菜のタラボや
秋には舞茸、晩秋の鮎そば。
そして冬は、牡蠣そばもある。
引き継がれてきたタレが旬の味を優しく包む。
あくまでも主役は、蕎麦。
品の良い蕎麦に箸が止まらない。
美味しい!
綺麗な蕎麦に、いつも見とれる。
この季節、温まるには「鴨南蛮」もいい。
先日食べたが、鴨の肉とつくねの両方が入っている。
<鴨南蛮>
直利庵では、鴨肉にさらにつくねも入れたり、
白子とネギを合わせたり、
工夫と手間をかけている。
やはり、130年以上も続くには、訳がある。
並々ならぬ工夫という努力なんだろう。
そして、そこから生まれる新しいメニュー。
いつも、そんなことは頭になく、
ただただ蕎麦を待ち焦がれ、
「お待たせいたしました」を合図に黙々と食べる。
何も考えず「美味しい」を楽しむのも、
「よし」としよう~
会計をしに行くと、
いつものように女将さんは着物にたすき掛けで、
指揮をとっていた。
店を出ると凍てつく空気。
十分温もっている身体で、ふと思った。
「どうして、たらの白子で、たちこ蕎麦なんだろう?」
壁に貼られた品書きにも何も思わず注文。
長く生きてきたせいか「素朴な疑問」が消えかかっている。
北海道では、白子でもスケソウダラと真鱈の白子を「タチ」と呼ぶらしいから、たちこなのかなぁ。
次に来たら聞いてみよう。まあ次回の楽しみにするのも、
いいかな。
(外観は昨年の写真)