My One And Only Love · Sophie Milman
<音楽が出ます、音量に注意>
年の瀬の「桜山界隈」
盛岡の城跡を背にした桜山神社と、
北には岩手県庁などの官庁街に挟まれた一帯。
路地に百軒を優に超える店が軒を連ねる。
漂う昭和の雰囲気。
盛岡が全国に誇る場所だと思っている。
ある人が言った。
「ここは、どの店も家族的な雰囲気で、好きです。」
昨年の年の瀬、
ある人と待ち合わせてハタゴ家に入った。
しっかり除菌して、
カウンターのはじっこに。
まず、おでん。
それぞれ、好きなものを。
大根と卵。
出汁の効いた汁を吸い込んだ大根は、艶々していた。
卵もいい色。
「う~ん」と納得。
「白滝」
歯応えを楽しむ。
そして、温かい汁に癒される。
隣は、焼酎のお湯割りと「どんこの味噌たたき」
ゆっくり味わって呑んでいる。
こっちは車なので、ノンアル。
どんこのたたきは、酒の肴にもってこい。
「美味しそうだなぁ~」と言うとカウンターの中から、
「美味しいんですよ!」とマスター。
ひと口分けてもらった。
ぷりぷりで、美味しい。
鮮度を活かした憎い味付け。
ハタゴ家のおでんや肴は、まず、綺麗なんだなぁ~
カウンターに置かれると、うきうきしてしまう。
そして、日々の疲れが飛んでいく。
はんぺんが出てきた。
二人そろって、「お~ 綺麗ですね~」
〆は、ほくほくのツクネを一本づつ。
あっさりとした味付けで、好みの味。
一人で三本ぐらいいけそうだ。
自分的におでんは、白いご飯のおかずにならない派。(笑)
でも、「ハタゴ家」のおでんは別で、ご飯が欲しくなる。
注文は、この紙に印をつける。
どれも食べてみたくなる。
やはり、
おでんはタネは勿論、汁は、完璧に飲み干した。
昭和漂う路地に人は群がり、
訪れた人は、桜山色に染まる。
外に出た一緒の人の頬もほんのり。
正月休みに盛岡へ帰れなかった人の話ばかり聞く。
テレビでは、連日、
大都市圏での非常事態宣言のこと。
せめて、この界隈の雰囲気を写真だけれど・・・