Chet Baker, 'Silent Night' (Gruber/Mohr)
<音楽が流れます、音量に注意>
「メンチカツとの出逢いは、いつだったかなぁ~」
「わたしは、覚えてますよ!」
その日、「リストーロ金宝堂」で、
一緒にランチした人の話。
珍しく、父に連れられ、
夕飯のおかずを買いに近所の商店街へ。
お母さんが、どこか遠くへ出かけていたらしい。
立ち止まった肉屋さん。
父は、揚げたてのコロッケとメンチカツを沢山買った。
その晩、父が用意したご飯は美味しかったそうだ。
話を聞いているうちにメンチカツが出てきた。
<盛岡駅前「リストーロ金宝堂」のビーフメンチカツ>
大きい!
嬉しい!
早速、ひと口。
サクサクからしっとりに変わると肉汁が広がる。
牛肉の旨味が鼻孔から抜ける感じ。
伝統のデミグラスソースが、しっかりメンチを引きたてる。
美味しい!
<その日のランチメニューの「ビーフメンチカツセット」>
そして、ご飯が美味しい。
一粒ひと粒が立っている。
噛むと甘みに変るご飯。
メンチカツをいっそう美味しくする。
斜め向かいは焼きカレー。
「ほのかなトマトの酸味が、いいですね~」
もう一つのスプーンですくってくれる。
ぺこりと頭を下げ、受け取った。
確かに、トマトの酸味が効いて美味しい。
もう数年前になる・・・
北九州の門司港に行った時、あちこちに焼きカレーの幟。
港が見える店で食べてみた。
こおばしい香り、目の前に広がる海。
美味しかった。
印象的だったのは、
関門海峡を往来する船の多さと空の明るさ。
岩手と空気感が違う気がした。
仕事で行って食べた焼きカレーの話をすると、
「食べ物にまつわる思い出って多いですよね。」
確かに山ほど海ほどある、ある。
もともと、ここは背中の仕切りが高く、
ゆっくりできる。
創業は大正時代の洋食屋。
クラシカルなデミグラスソースが肉の旨味を引きたてる。
食後は、珈琲でゆっくり。
地下の店を出て、駅の方へ行くと、
見過ごしてしまいそうな神社がある。
「盛岡駅前開運神社」に一礼。
裏の駐車場に行くと、
セキレイだろうか?
チョンチョンと寄って来る。
人懐こい。
足元にまで来て、チョンチョン。
挨拶でもする様にして奥の方に跳ねて行った。
ゆったり気分でいると、
ちょっとしたことも楽しい。
今日も美味しく、いいランチだった。
そろそろ、コロナ禍のクリスマス・・・