Lionel Richie – Truly
<音楽が流れます、音量に注意>
2020年、12月31日
盛岡の駅前や繁華街は、静かだった。
歩く人も少なく、淋しい。
年越し蕎麦で、大忙しの老舗蕎麦屋「直利庵」に行った。
そばを渡す所には、次々に受けとる人。
普通に食べられる店の方も、賑わっていた。
なんかほっとした。
額を突き出して検温。
あいていたテーブルについた。
いつもより、換気で少し寒いが仕方ない。
ざる蕎麦を2枚食べるつもりだった。
「いらっしゃませ、いつもどうも」と着物姿のスタッフ。
慣れた動きで、そば茶をテーブルに。
信州のブログ友さんのお嬢さん。
盛岡の大学に来て4年。
「この冬は、帰らず、直利庵で最後のご奉公をします。」
とお母さんから連絡があった。
娘に会いに、ブロ友さんは盛岡に2度来た。
ここに来てカツ中華に挑戦。
覚悟が必要だったらしい。(笑)
中華そばに入ったカツを想像すれば、
ふやけたカツが浮かぶのも、
無理もない。
懐かしく思い出していた。
そうだ、カツ中華にしよう!
「今年の年越しそばは、これにします」とメニューを指差した。
微笑んで、女将さんの仕切る厨房の方へ。
「カツ中華一つです」と背中で聞いた。
<直利庵の「カツ中華」>
あっさりとした中華そばに、堂々のトンカツ。
インパクト大!
中華そばも好きだ。
直利庵のカツ丼も好きだ。
したがって、カツ中華も大好きなのです!
食べ終わりそうになっても、衣が肉を離さない。
カツの食感もいい。
トンカツと中華そばを味わえるのは、
「楽し、嬉しい。」
スープが染み、これがまた美味しい。
直利庵の女将さんは、どれにしても、
受け継がれてきた「タレ」が基本だと話していた。
野菜そばやオニオンそば、
季節のそばが美味しいのは、そこなんだ。
伝統の味を守りつつ、挑戦も忘れない。
これが直利庵の心。
あっさり系のスープ。
トンカツと一緒でも基本が崩れない。
殆ど飲み干してしまう。
会計しながら、
女将さんに会釈すると、忙しいのに笑顔をもらった。
ブロ友さんのお嬢さんも忙しい。
「母がお世話になってます。」
「こちらこそです。また、そのうちに来ます。」
ブロ友さんから貰った称号は、
「盛岡の父」(笑)