Cry Me A River · Julie London
<音楽が流れます、音量に注意>
2時半過ぎ。
たいていランチ営業は終わっている。
「支那めん処 はすの屋」の大きな濃紺の暖簾を目指す。
引き戸を開けるともう一つの戸。
「いらっしゃいませ~」と女将さん。
カウンターにつくと手に、消毒液をかけてもらう。
「支那麺を一つ、お願いします。」
<はすの屋の支那麺>
あっさりとした飽きのこないスープ。
澄んだスープは、深い味わい。
ひとつ一つの食材を吟味している。
「肉屋さんは、何かとうるさい客だと思っていますよ」と笑う。
チャーシューは、ふわとろ。
箸で持つとちぎれそうで、ほのかに甘い。
このチャーシューを使ったご飯が嬉しい。
支那麺と相性抜群!
半分食べ、スープを浸す人もいるという。
それぞれの食べ方がある。
毎日、全国各地の煮干しを取り寄せては、
カウンターに並べ、納得がいくまで、
試行錯誤の日々。
夫婦で作り上げた支那麺。
今は、その味を奥さんが一人で守っている。
「どうですか?」
「いつもの味で、美味しいです!」
そして奥さんとの世間話。
テレビでは、非常事態宣言のこと。
「今、1万歩を目指している」と言ったら、
「わたしもなんですよ!」
笑って続けた。
1万歩は、大変で、
朝昼晩と分けて意識して歩いているそうだ。
確かに、一気に1万歩くには、1時間半では届かない。
「はすの屋」という名の由来を以前取材した時に聞いた。
開店しようという頃、
平泉の中尊寺の古代蓮が八世紀を経て復活。
花が咲き、それにあやかった。
そして、かれこれ20数年。
ここで、告知(笑)
<盛岡食いしん爺のもりおか自慢>残部少々。
【インターネット販売】
いわてイーハトーヴ書店 大船渡市大船渡町字山馬越44-1
https://ihv.jp/?mode=cate&cbid=2361696&csid=0&page=1
何度食べても飽きない味。
「あ~今日も美味しくいただきました~」
また、2度、引戸を開けて店を出た。
売り切れなければ、定休日以外、
たいてい4時まで暖簾は下がっている。