The Christmas Song · Beegie Adair
<音楽が流れます、音量に注意>
<その日、猛吹雪で予定変更。戻って味噌ラーメンで温まった。>
12月16日。
西和賀の沢内に行ってみたい場所があった。
もう2年越し。
沢内の長瀬野にある「水曜屋」
盛岡から鶯宿温泉を経由し、山伏トンネルを抜けると雪。
走るほどに雪は深くなり、50センチはある。
除雪車が行き交う。
進むほど雪は激しくなる。
狭くなった道を大型トラックが次々に対向してくる。
秋田自動車道が止まり、迂回しているのかもしれない。
慎重に走る。
雪は、ワイパーに氷となって纏わりつく。
ますます激しく降る。
まだ、昼過ぎなのに視界が効かなくなってきた。
下から雪が舞う世界を走る。
シューベルトの「魔王」を思い出した。
短調の3連符の連打が、強く激しく聞こえてくる。
少し広い場所があり、引き返した。
トンネルが見えた。
少し手前の待避所で、車の雪を払った。
温度計はマイナス7度。
次々と車が救いを求める様に入っていく。
まだ、12月半ば。
例年は、こんな風景ではない。
トンネルを抜け、
雫石側に出ると風もなく、静寂のモノトーン。
さっきまでの吹雪が嘘のようだ。
1時を過ぎていた。
安心すると余計に腹がへる。
雫石の「伝久」に入った。
鶯宿温泉に行き来する時、見かけていた。
初めて入る時、
いつものワクワク感と少しの不安。(笑)
唐辛子がついてきた。
赤味噌のスープが中太の少しもちっとした麺にあう。
見た感じより、濃厚ではなくて自分的には丁度いい。
沢山の野菜が嬉しい。
唐辛子でピリ辛にした。
美味しかった。
焼きおにぎりも頼んだ。
あっさり味で、パクパク食べた。
せっかくなので近くの鶯宿温泉へ行った。
偕楽園の風呂は空いていた。
ゆっくり、体を伸ばし、温まった。
繋温泉に来ると、もう日は暮れ、
綺麗なイルミネーションが見えてきた。
優しく微笑む雪の女神がいそうだった。
翌日の新聞。
西和賀地方は、たった2日間で、
積雪が、約1メートル50センチ。
秋田自動車道、国道は大変なことになっていた。
関越自動車道などでも大渋滞。
いつも猛吹雪に遭うと古い映画の「八甲田山」を思い出す。
あれは、視界を遮ってしまう白い悪魔だ。