大貫妙子&坂本龍一 / a life
<音楽が流れます、音量に注意>
仕事の締め切りが重なる。
脳細胞がストライキ。(笑)
仕事の帰り道、ひと休みと決めた。
通りかかった「ちひろ菓子工房」
庭の手入れをしていた職人さん。
ちょっと枝を切る手さばきに見とれた。
澄んだ瞳で枝を剪定している。
「栗のケーキ」とAURORA COFFEE・ROASTERSのエチオピアにした。
スリッパを履いて、カフェに。
少なくなったテーブル。
奥のソファーに座った。
なんか足元を見られた気がした。
すると学生っぽい男女3人が立ち上がり、カフェの入口に行く。
慌ててスリッパを履く。
その姿が初々しくて微笑ましい。
オーナーのちひろさんが出て来て、その3人と話し出した。
なにやら、食材の活かし方の話題の様だ。
アドバイスでも受けに来たのだろう。
さて、栗のケーキと珈琲だ。
クリームと上にものる栗。
口の中でふわりと香る。
バランスがよく、飽きが来ない味で、美味しい。
ここ最近行っていない雫石のオーロラコーヒーのオーナーは元気かなぁ~
そろそろ行ってみよう。
美味しいケーキと珈琲を食べ、小さな店の中を見回す。
優しい温もりのペレットストーブ。
南部鉄瓶が置かれていた。
眺めているだけで、心整う。
よくよく見ると天井を支える梁は、古民家の木材を使っている。
かなり古かった民家をお洒落にリノベーションしたものだ。
オーナーのちひろさん、お洒落な美味しいスイーツを作るわけだ。
珍しく雑誌を手にとった。
「あ~ しばらく東京に行ってない、京都にも行きたいなぁ~」
ゆっくりソファーに沈んだ。
「そうだ、遠くに行きにくい今だからこそ、地元の街歩きをしよう!」
会計しながら、言った。
「ここに来ると、ふと色んなことを思いつくんですよ」
「それはよかった」と笑う。
早速、少し歩いてみた。
夕暮れの街。
寺院が連なる場所、冷たいがしっとりと落ち着いた空気。
原敬の菩提寺、大慈寺。
小径を歩くと千手院の壁沿いに、四季桜とか言う花が咲いていた。
日中も冷たい風、さらに夜明け頃は氷点下。
北国の街、盛岡の11月下旬はかなり冷える。
それでも健気に咲いていた。
心整う帰り道。
街の明かりが灯り始めた。
「そうだ!」
今度、ちひろさんで、
「紫いものモンブラン、紅いものスイーツを予約して食べに行かねば」