Lady Bird · Chet Baker
<音楽が流れます、音量に注意>
日曜日、JAZZを聴いていたら胃が騒ぐ。
気がつけば、お昼をとうに過ぎ、もう2時近い。
事務所から八幡の通りに出て「いろは」さんへ。
思えば取材でお世話になって以来。
入口で仕事仲間と会ったら、まだランチ前だという。
誘って中へ。
二人とも腹ペコ。
オーナーにすぐ次々にオーダー。
麻婆豆腐、メンチカツ、牛すじの煮込みそして串焼きは、鳥の柚子胡椒に長芋。
そしてご飯。
小上がりで向き合っているとどちらからともなく、
「昼呑みしたいね!」
笑った後、首を伸ばし、小声で
「ところで今日の午後に山車が通る噂がありますよ」と言う。
「えっ~!」
身体が後ろに跳ねそうだった。
少し落ち着かないまま、ご飯。
<串焼き・鶏の柚子胡椒>
いい香り。
脂がのり、肉の弾力を楽しむ。
勿論、シェア。
焦げ具合がいい按配。
すぐに皿だけに。
<長芋の串焼き>
熱々でホクホク。
外がカリッとスパイシー。
美味しい。
<きたきた!メンチカツ>
ご飯がすすむ。
というか、残り少ない。
牛すじの煮込みも並べて、豪華なランチになってきた~
メンチカツを半分残してご飯がなくなった。
お代わりしようか悩んでいると、
「少し、どうですか?」
お~ありがたい。
すると向かいの人の麻婆豆腐がきた。
<四川風麻婆豆腐>
当然、シェア。
熱々で、ピリ辛を纏った豆腐が美味しい!
もらったご飯にのせて麻婆丼。
満腹で畳に手をついて辺りを見ると、
日曜だけあって昼のみのグループもいて楽しそう。
地元八幡界隈の人達に愛されている「いろは」
午後3時過ぎ
盛岡八幡の通りに突然現れた秋祭りの山車。
みんなびっくり!
コロナの終息祈願の運行で、
密を避けるべく告知なしだったらしい。
しかし、お囃子、笛や太鼓、かねの音に人々が集まって、
山車の後を歩く。
どこまでも後をついて行く。
長い行列は、ちゃんとソーシャルディスタンス。
心得たもの。
戻ってくる頃、夕闇に浮かぶ山車。
口々に「胸が熱い」と言う。
コロナ禍で、盛岡でも夏祭、花火、七夕、秋祭りと全て中止。
当たり前だった毎年の行事が消えた。
そんな中、突然の山車の登場。
1台だけだったが、みんなの心に灯りをともした。
山車を見送って通った「いろは」の灯り。
やはり、夜が良く似合う。
嬉しい夕暮れだった。
店から笑い声が漏れていた。