Forgotten Saga · Hirotaka Izumi Piano Trio The Water Colors

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

 

3月下旬のある日

陽が沈みかけた街中の公園にいた。

ある人と散歩。

草花は、枯草の下に潜み雪どけを待ち、

樹々は、したたかに年輪を重ねる。

南の方から桜便りが続々。

 

もうすぐ4月。

北の大地は、花々が一斉に咲く。

 

公園の丘にまんさくの花。

黄色は少しだけで、珍しい赤い花。

 

 

写真をFacebookの載せると。

すぐコメント。

「まず咲く」からきているらしい。

みちのくの訛りで、

「まんず咲く」から「ず」をとればいい。(笑)

 

早速、一緒に歩く人に話した。

笑うと思ったら、

「なるほどね、そうかもしれない」

と真面目な顔で頷く。

 

 

小川にサギがいた。

「真っ白! どうして汚れないのかしら?」

自分とは違う所に眼をつける。

 

 

警戒したのか、首が伸びる。

不釣り合いに細く、長くて笑った。

そこは一緒だった。

 

 

少年たちは走る。

思えば、

子どもの頃、

何かと言えば走っていた気がする。

悪戯しては逃げる。

友達と競う。

門限を気にして家に走る。

 

 

 

あの頃は、一日が長かった。

 

 

長い階段でジャンケンをしているカップル。

「チ・ヨ・コ・レ・ー・ト」

「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」

「グ・リ・コ」

と聞こえた気がした。

 

 

待つ人は、きっと微笑んでいる。

薄手のコートを翻し、駆け上がる人。

夕陽に映えるシルエット。

丘を見ながら言った。

「2人は、絶対に仲良しですよ」

すると、

「ジャンケンしましょうか?」

笑って、「こんどにします」と答えた。

 

ゆっくり駐車場に戻り、解散。

別々の車に。

 

 

その日、

仕事仲間を呼び出し、

肉を食べに「米内」に誘った。

 

 

黙々と食べていると、

つきあってくれた人が言う。

「肉は、食べているうちから、元気が湧いてきます」

頷く。

しばらく「肉談義」(笑)

 

ひと口噛むと肉汁が口の中に広がる。

2、3度噛めば、消えている。

 

 

カルビと卵は、よく合う。

美味しい肉は食欲をそそり、

ご飯がすすむ。

 

 

 

あれから1週間が過ぎ、4月上旬

暖かい日が続き、盛岡界隈も春が始まる。

近くからも桜の便り。

街の彩度が急に上がる。

そのスピードに、

心がついていけるかなあ~

 

ある日のただの呟き。

 

 

 

 

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