Juliette Gréco - Parlez - Moi D'Amour
<音楽が流れます、音量に注意>
西和賀の小旅NO4
<西和賀町・工藤菓子店「わらび餅 華」>
先週の月曜、西和賀へ向かった。
近頃、東北自動車道を走らないで一般道を行く。
深まりゆく秋を見届ける。
空が曇るほどの田んぼの野焼き。
景色を眺めながらの気ままなドライブがいい。
北上から西へ。
北上盆地を横切り、奥羽山脈に向かう。
カーブの多い登りの道が続く。
しばらく走る。
やはり錦秋湖は、まだ色づき始めたばかり。
錦秋湖の紅葉は、母が好きだった。
時期は10月の半ばからだと聞いていた。
「一度は見ておきなさい、とっても鮮やかだから」
先日、西和賀ゆかりの人から、
「地元では、見ごろ一日」そう教えてもらった。
母は、何かと運の強い人だったから、
きっとその一日を見て胸に刻んだのだろう。
しかし、「一日」と聞くと心ざわめく。
毎日情報を確認している。
西和賀で採れるわらびは、「西わらび」と呼ばれ、
特徴はアクが少なく粘り気が強い。
晩秋に根を掘り出し、寒い冬に何度も精製を繰り返し、
1キロを作るのに20キロも必要な貴重な物。
このわらび粉100%で作る「わらび餅」を湯本温泉街の「工藤菓子店」「お菓子処たかはし」と
「団平」さんの3店で製造販売している。
まだ湯元温泉街の「工藤菓子店」のわらび餅は、食べていなかった。
<工藤菓子店さんのわらび餅「華」>
きな粉と抹茶。
特に抹茶は香りが鼻孔を抜ける。
口の中でとろけてしまう。
美味しい。
特に3店の制覇を目指していたわけではない。
工藤菓子店に以前、来たことがあった。
とても美味しく記憶に残っていたお菓子。
「およねまんじゅう」
母が大好きで、よく食べていた。
しっとりとしたまんじゅう。
クルミとゴマの風味が効いている。
西和賀の雪玉「ほろりん」と言うお菓子も美味しかった。
一家で西和賀、以前の湯田町に来た時、
この店に寄った。
そして母が「およねまんじゅう」を沢山買い込んだ。
家に帰ると近所に箱を持ち、
夕飯の仕度ほ後回しにして、
いそいそと出かけて行く母の姿。
懐かしい。
温泉街に付物の名物のおみやげ。
店構えが新しくなり、およねまんじゅうとわらび餅ののぼり旗。
暮れかけた小路を抜ける風は冷たかった。
さて、帰るとしよう。
次は、タイミングを見計らい、紅葉を見に来よう。
<西和賀の小旅 NO4>