盛岡食いしん爺日記
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朝起きて今日の予定を確認する。
本の発送や事務処理などをしているうちに11時を過ぎた。
午後はバドミントンをしたい。
早めにランチに行こう。
運動着に着替えて大きなバッグとシューズを車に積んだ。
バドミントンを始めてからもずっと体育館ではバスケットシューズ。
昔のとは違い、
足首までシューズに埋まらないが、
くるぶしの辺りまではしっかり入る。
それが安心なのだ。
11時半には、旧町名葺手町の駐車場に着いた。
そこから愛染横丁と呼ばれる路地へ。
紺屋町へ抜ける角に盛岡信用金庫本店。
この建物は今も変わらず現役だ。
その向いにある「北田屋」。
食いしん爺日記には幾度も登場している。
昭和15年頃から始まり、今は2代目。
昭和53年に「冷たぬきそば」が始まり、
もう50年近い。
You Make Me Feel Brand New - Cídia e Dan
厨房の方はランチ時間が近く
準備に慌ただしい様だが、
店のご夫婦はにこやかに挨拶してくれる。
席を決め注文した後、奥さんの活けた花を見る。
今日は入る前から決めていた「冷たぬきの大」。
長年食べている馴染んだ味。
蕎麦と揚げ玉、海苔とてっぺんにキュウリ。
キュウリにのるワサビも全て混ぜて食べる。
幾らでも胃に収まる食べ飽きない蕎麦に海苔が絡まる。
揚げたての揚げ玉の食感、箸休めのキュウリ。
しだいに揚げ玉が溶け出すとつゆに甘味が出る。
シンプルながら奥行きのある冷たぬきそば。
食べ終わると、12時近い。
続々とお客さん。
そば湯を飲みながら周りを見ていた。
年配の夫婦は天ぷら蕎麦。
やはり60台の後半の様に見える男2人の客は、もり蕎麦を2枚ずつ。
よく食べる人達を見ていると、なんだか嬉しい。
やっぱり季節を問わず美味しく、
食べたくなる北田屋名物の「冷たぬき」。
いや、いつも「大」がつく。
観光客にはあまり知られていない地元の名店だ。
なんてことのない日常が楽し思えてきた今日の昼のこと。
盛岡市中ノ橋通一丁目
そば処 中ノ橋「北田屋」