Vigon Bamy Jay – Feelings
<音楽が流れます、音量に注意>
今年はキノコが豊作。
ある方から松茸をいただいた。
香り、歯応えともに最高だった。
先週の日曜の夕方
突然、もっとキノコを食べたいと思った。
「そうだ、あそこへ行こう!」
食べ物には、すぐ閃く。
机を片付け、そそくさと。
<山人(やまんど)夢やの「舞茸と香ダケの天婦羅」>
エンジンは快調!
盛岡の街から国道46号線を西へ。
奥羽山脈の懐に向かって道が登りになる辺りを左折。
狭い橋を渡る。
ぽつぽつと暗闇から、雨粒が落ち始めたがなんのその。
さらに走る。
誰もこの先で、夕飯が食べられる店があるとは思わないだろう。
しばらくして樹々に隠れる様な看板。
灯りにほっとしながら暖簾を潜る。
「あった!」
ホンシメジや舞茸などが並んでいた。
でも、思ったより少ない。
「これだけですか?」と呟く様に言う。
すると奥さん、「今夜は雨だし、しまっちゃった」
<帰りに買ったホンシメジ>
キノコを食べに来たと言った。
香茸と舞茸の天婦羅が出来るという。
それを聞いて食欲モリモリ、そばと味噌おにぎりも頼んだ。
今年は、キノコが一斉に出て来たらしい。
春の山菜もそうだったが、「豊作はいいが、なんかおかしい」
と山人(やまんど)は、真顔で言った。
朝、4時過ぎに出かけ、山頂で夜明け。
下りながら採り、背中の籠に頭を越えるキノコ。
両手には大きな袋。
家に戻ると山人は眠り、次は奥さんの出番。
山菜と同じく、キノコの仕分けなどの仕事。
香茸は、2、3日干して店で使い、後はしばらく陰干し。
それぞれのキノコごとに処理が違う。
2人揃って「疲れる~」
舞茸も香茸も肉厚で、サクサクの衣から、いい歯応え。
香りも高く、存分にキノコを食べる贅沢。
どんどん胃袋に消えていく。
なめこ汁も美味しい。
つるんとした食感からいい歯ごたえ。
山人と奥さんの話もまた、美味しいおかず(笑)
「よく働きますね~」と言ったら、
「さっきまで居た夫婦はね、10才は上なのに、
私達より働き者なんだよ。
先輩方が頑張っていると続けるしかないよね~」
笑う二人。
春の山菜、
夏には岩魚、そして秋はキノコと旬を味わった。
「冬はどうするんですか?」
と訊ねたら、
「いくらなんでも、休まなくちゃぁ~」
確かに。
12月からはランチだけになるらしい。
冬を思うより、11月まで楽しめると考えることにする。