Natalie Cole - Cuando Vuelva a Tu Lado
<音楽が流れます、音量に注意>
月に一度は食べたくなる。
頭に浮かぶと向かっている。
「今日は、何にしよう?」と急ぎ足になる、
盛岡の老舗蕎麦屋の「直利庵」
暖簾を潜るとほっとする。
老舗のモダン「カツ中華」
揚げたてのトンカツの香ばしさ。
数年前、初めて食べた時、ちょっとした勇気がいった。
今は舌が覚えている。
香ばしい揚げたてのトンカツ。
あっさりしたスープが染み込んでいく。
でも、ふやけない。
食べ終わりに最後のひとかけ。
おしまいまで衣は、剥がれない。
「どうしてだろう?」と思っているうちに完食。
「いつもありがとうございます」
そば湯を持って来たアルバイトの学生さん。
実はブログのお友達の娘さん。
信州から盛岡の大学に来た。
あれから年月は流れ、早いものでもう就活。
地元に戻るらしい。
さぞやお母さんは喜んでいるだろう。
娘の暮らす盛岡にも来た。
勿論、直利庵にも。
その時、「カツ中華」が頭をよぎったそうだ。
ためらいもあったが盛岡食いしん爺を信じてみたらしい。(笑)
とても美味しかったと連絡がきた。
お母さん達に会ったことはないが、しっかり繋がっている。
ブログを始めて嬉しいことの一つ。
「お母さんへ。
4年の間にずいぶんと大人びた感じに育ちました。
真っすぐな視線、しっかりとした話しぶり。
立派な社会人になる予感。
卒業式には盛岡へ来て、
また直利庵の味を楽しんで下さい。」
いつも店を出るとちょっと眺める。
老舗らしい店構えの隣にマンション。
更に通りを挟んで20階を超えるマンション。
しかし威風堂々、変わらぬ「直利庵」の世界。
ひと頃の静けさが嘘の様に、
女将さんはじめスタッフは忙しそうだった。
いつか、ゆっくり女将さんに、
この街と直利庵の歴史をじっくり聞いてみたい。
夜風は冷たいが、温まっている。
今宵も美味しかった。