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朝からの曇り空は、昼になってもどんより。
近くを通りがかり天満宮に寄った。
石川啄木が散歩し、心癒されたという狛犬たち。
なんとも素朴で可愛らしい。
撫牛
この牛を撫でた手で、
病んでいる患部を撫でると治ると言い伝えられている。
よく撫でて、あちこち擦っておいた。
病のごと
思郷の心湧く日なり
目にあおぞらの煙かなしも
「病気の様に故郷を恋い慕う心が湧く日である。
目にうつる青空の煙が心にしみて悲しいことよ」
と歌碑に記されていた。
今までは、あまり気にもとめずに散策していたが、
よく見ると天満宮には、他にも色々な人の歌碑、句碑などがある。
そして、幾つかの稲荷や神楽舞台などもある。
銭湧石・石割梅
大きな石の割れ目から多くの古銭が掘り出されたそうだ。
その後、割れ目から梅の木が自生し、花が咲き実もなり「石割梅」と呼ばれている。
筆塚というのがあり、
いかにも菅原道真に纏わる天満宮らしい。
天満宮の裏手に回って驚いた。
大きな筆があった。
筆は、習字以来、手にした事はない。
せいぜい年賀状の筆ペン。
それも出すのをやめて久しい。
思っていたより小高く、街が一望できた。
啄木の見た景色は、街並みが低く、きっと遠くまで見渡せただろう。
岩手山と奥羽山脈の山並みの間に、
広がる森や田苑風景まで見ていたのかもしれない。
だいぶ歩いた。
仕事場に戻ると小腹がすいて、おやつの時間。
昨日買ってきた「レジュイール」のパン。
甘い香りのメロンパンとソーセージを挟んだパンを食べた。
「レジュイール」に行くと、「ついつい楽しくて買いすぎるなあ~」
などと思いながら珈琲を淹れた。
このメロンパンのファン。
ほのかな甘さと適度なしっとり感。
ソーセージを挟んだパンは、普段、あまり食べないが、
これは美味しそうで買った。
半分にしてパクリ。
食感もよく、一気に食べた。
ちょっとおやつにしては食べ過ぎかも(笑)
珈琲を飲みながら、
「そのうち筆で、何かを書いてみようかな?」
なんて思う。
何気なく散策していた天満宮。
ゆっくり巡ると、
知らなかった歌碑や句碑などがあった。
北国の秋は短い。
通り過ぎている場所にも物語は潜んでいそうだ。
秋晴れの空の高い日は、どんどん街を歩いておこう。
パンと珈琲をバッグに入れておくのもいい。