<音楽が出ます、音量に注意>
<森のパン屋「麦の粒」の「おやきあんぱん」>
盛岡の街から、岩手山に向かうように30分も走れば、
山の質量をど~んと感じる。
畏敬の念というか信仰心という言葉がよぎる迫力。
「馬返し」と言う登り口方面に向かわず左へ折れる。
右に岩手山を見ながらしばらく走る。
春子谷地という辺りに一本の紅い旗と小さな看板。
よく見落としてしまう。
紅い旗がオープンの印。
森の中に入る感じの狭い道。
突き当たって右。
ジブリ的パン屋さん「麦の粒」
パン選びは、一人づつ中に入ってくださいと貼り紙。
木の扉を開けると別世界。
しめしめ、まだ色々並んでいた。
じっくり選んでいると窓から次のお客さんが見えた。
エスプレッソも頼んで会計。
次のお客さんに、
「こんにちは、終わりましたよ」
と言うと。
「え~ 終わったんですか!」
「あっ、いえいえパンは、まだ並んでいますよ」
笑い合った。
「初めてなんです」と入って行った。
道へ出て、今度は岩手山の手前の「鞍掛山」の方へ。
また森に入る。
鞍掛山の登り口「相の沢」
ベンチに腰を下ろして。
買ってきたパンと珈琲を広げた。
空は高く、秋の気配。
少し空気は冷たいが長袖シャツで充分。
この辺りは朝晩、もう一桁の気温だろう。
陽射しを楽しむように沢山の赤とんぼが飛び交う。
至福、癒しのひと時。
つい先ほどまで、パソコンに向かっていたのが嘘のようだ。
伸びをして、深呼吸。
風もなく、自分の息しか聞こえない。
後は、森の緑と青い空に身を委ね、おやきアンパンを頬張る。
もちもち、ほど良い甘さの粒餡。
美味しい。
好みの味。
珈琲を飲む。
自分の顔の筋肉が緩んでいる。
広大な牧野の向こうに牛達が懸命に草を食べている。
ふと視線を落とすと足元にも秋の気配、
誰かが話していた。
「青空の日は外へ出て歩かないと秋はすぐに行ってしまう」
確かに、十月のお出かけ日和も下旬になれば、厚着が始まる。
薄手のセーターを腰に巻いて身軽に出かけよう。
さて、ゆっくり帰っても打合せに間に合う。
これで現実に戻っても元気でいられそうだ。
帰り道、雫石の田んぼでは稲刈りが始まっていた。
短い秋は、本番。
<麦の粒のHPより>
岩手山を望む森の中にある小さなパン屋です。
岩手県産の小麦粉「南部小麦」と「ゆきちから」をメインに、
天然酵母を使ってパンを作っています。
惣菜パンや焼き菓子に使用する野菜や果物も、
岩手県産や国産品を心がけています。
パン作りは一人で行っていますので、数も種類も多くはありませんが、
心を込めて手作りしています。ご来店お待ちしております。
県道278から店は見えません。看板とのぼりを目印に坂を上ってください。
のぼりが立っていない時は close しています(定休日・売り切れなど)
※コロナ禍です。要確認のことお願いいたします。
ぱん工房 麦の粒
〒020-0682 岩手県滝沢市鵜飼臨安102-541(春子谷地別荘地内)
Tel: 019-613-8332
営業時間:10:00-17:00(売り切れ次第閉店)
定休日:火曜日・水曜日、冬季(1月-3月)
駐車場:3台