Halie Loren - Sway - Live at Upstairs
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡の隣、
と言ってもあちこちで、
市街地が繋がっている滝沢市に、
昨年、通りかかって気になっていた店がある。
先月、店の駐車場に車を停めたが完売。
四月に入って三度目の正直ってやつ。
「滝沢手打ちそば道場」
カウンター席についた。
「ん?」
メニューに「見極めの十割」と書いてある。
「大袈裟だな~」と苦笑い。
写真で見ると太め。
少し気落ちして覚悟を決めた。
十割と天ぷらを頼んだ。
しばらくして堂々とした太麺が目の前に置かれた。
実を言うと太めの蕎麦は、あまり得意じゃない。
初めに何もつけずに二本。
「・・・」
口に広がる蕎麦の豊かな風味。
「美味しいなあ~」と呟いていた。
<滝沢手打ちそば道場の見極めの十割>
食べ始めると「これぞ十割!」と思った。
自分の蕎麦畑で栽培していると壁に書いてある。
「いやあ~ 参りました」
天ぷらもサクサク、あっさりして箸休めみたいな感じ。
あっという間に完食。
口に残る風味を感じながら蕎麦湯を飲んだ。
「まてよ、プライドの二八ねぇ・・・」
気になる。
店の人が蕎麦湯を持ってきた。
「あの、二八蕎麦のもり、並みを一枚」
「カウンター、二八追加一枚!」
元気な声が厨房へ飛ぶ。
今度は、微かに緑っぽく見えた。
<プライドの二八>
なんだか、
せいろの上で蕎麦が微笑んでいる様だ。
十割より細めだろうか。
タレを少したす。
ズズーっと口が張り切る。
「いやあ~ いいね~」
喉ごしの良さに、
ニンマリ。
小麦と蕎麦のいいところ両方を感じる。
見極めの十割が左、右にプライドの二八。
こうしてみると太さはあまり違わない。
でも、二八は食べていても細い感じがした。
タレがあっさりとしていて際立つ蕎麦の味。
これを計算したうえのことなんだろう。
蕎麦本来の味を十割で感じ、
小麦とあわせた二八に舌鼓。
蕎麦湯を飲みながら、幸せな気分に浸る。
おっと次の予定があった。
会計しながら、ただ一言伝えた。
「美味しかった~」と語尾が伸びる。
「たくさん写真を撮っていただいて、ありがとうございます」
ちゃんと見られていた。(笑)
初めて、太めの蕎麦に魅了された気がする。
リピート間違いない!
自分が魅了される店が、
新しく見つかると楽しくて仕方ない。
車へ向かう足取りも軽い。