Autumn Leaves - Eddie Higgins
この夜は、エッグハンバーグ、自分的には月見ハンバーグ
一緒の人は、卵はしっかり焼かないと駄目な人。
卵の話になった。
カフェレストラン「瑠奈」でのこと。
ここは、もともと隣の席と離れゆったりしている。
でも、近頃はクロスして座る。
この方は、コロナの前からもそうだった。
テーブルに料理を広げて、のびのびマイペースで食べたい人。
「しっかり焼かないと駄目なんです」
「このとろりとした美味しさ、まろやかになりますよ」
「そのトロトロがね~」
平行線(笑)
<さあ、このプリンとした卵に箸を入れる!>
その前にご飯をひと口。
「お~」
流れる黄身を見ていた。
ソースと黄身が出逢うとまろやかに。
キラキラご飯がハンバーグを更に美味しくする。
「少しだけ、ご飯にのせて食べません?」と言ってみた。
すぐさま横に手を振る。
その夜はいつになく食い下がった。
「ほんのちょっとだけ」
「・・・・」
「まあ、挑戦してみません?」
どうしたのか、今夜はしつこい自分(笑)
ちょっとだけスプーンが口元へ。
まるでスロモーション。
一瞬、目を閉じて口に入れた。
「あれ~ 美味しい!」
ご飯と黄身のかかったハンバーグ。
彼女は、もう一度食べて笑う。
実は、昨年までエッグハンバーグが苦手だった。(笑)
同じ様にある人にすすめられ、美味しさを知った。
「瑠奈」を出て、それぞれの車に戻った。
家に走りながら、ふと思い出した。
小学5年生の頃。
給食で苦手な物が幾つかあった。
席の前の女の子が振り向く。
「あれ、また残してる!だめなんだよ!」
「・・・・」
「ちょっでいいんだから、食べなさいよ!」
男勝りの快活な子だった。
同じクラスのまま、6年生になった。。
その子の雰囲気が急に変わり、話し方も少し大人っぽい雰囲気になった。
掃除をサボっても叱られない。
なんだか置き去りにされた気がした。
東北自動車で1時間ほどの距離にある街。
毎年、お盆に通るあの子の家。
でも、一度も見かけたことはない。
今は、そこに居るのだろうか?