Ella Fitzgerald – Misty
<音楽が流れます、音量に注意>
花巻で定例の打合せ
駅の駐車場から歩いて数分。
大通りから路地に入る。
花巻にも昔ながらの路地があちこちに残る。
場所は「みな食堂」
30年以上も前だが、数回来た事があり迷わず路地に入った。
今日は1階の小部屋。
2階が宴会場。
メンバーが揃うのを待ちながら、想い出に耽る。
高校のクラス会。
3年B組。
みんな学生になり、成人した頃。
「あの頃、何を話していたのだろう?」
自分は天下国家を論じるでもなく、夢を語るでもなかったと思う。
呑み会も佳境に入ると席が入り乱れる。
「いつ、東京に帰るの?」
焦点が緩んだ女の子。
翌日、会う事になったり。
昨日の今日で二人とも二日酔い。
珈琲をお代わりして戯言で笑った。
夕方になると昨晩も一緒に会った友達を呼び出し、
また呑んだ。
昨年、断捨離をした。
紙袋いっぱいに手紙の束が出てきた。
2、3通読んでみた。
「あなたは、自分の夢を追いかけるべきだと思う。
小説をどんどん書いてみたら。
いつか本になるのを楽しみにしてる。」
読みながら赤面しそうになった。
どうも自分の夢を語っていたらしい。
それ以上は、読まずにとりあえず仕舞い直した。
最後の一人が到着。
ランチミーティングが始まり、現実に戻る。
資料をみたり、各自の報告。
その日から加わった人の自己紹介と続く。
そしてランチ。
<冷風麺にした>
沢山の具が並ぶ。
特に椎茸がいい。
たっぷりの汁。
懐かしい味に箸が忙しくなる。
カツ丼が男性が二人
分厚いトンカツが見え隠れして美味しそうだ。
玉ねぎもたっぷり。
女性、二人は親子丼
どんぶりの蓋を取り、黙々と食べ始める。
これも美味しそう。
ふと思う。
男は、たいていカツ丼好が多く、女性は親子丼派が多い気がする。
勝手な思い込みだろうか?(笑)
自分は、たいていカツ丼か天丼。
久しく親子丼を食べた覚えが無い。
食べ終わる頃、店の人がお茶を持って来た。
「ここ、いつ頃からやってましたかね?」
「60数年になります」
メンバーは一斉に「お~凄い~」
想い出が詰まった路地裏にある昭和の食堂「みな食堂」
「しまった!店の中も外も写真を撮り忘れた~」