Still Got The Blues · Gary Moore
<音楽が流れます、音量に注意>
食べたくなるとたまらない。
今、盛岡でも多くの店が、
営業時間を短縮したりしている。
「急がなくては!」
スパイスの香りが脳に広がる。
カレーの魔力。
一緒の人に構わずギアを上げた。
背中に、「ちょっと待ってください、そんなに早く歩けない~」
カレー工房「CHALTEN(チャルテン)」の灯りに、ほっと。
「いいですか?」
「はい、いらっしゃいませ」
両手をこすって席へ。
斜め向かいに座った人は、メニューを見ていた。
「野菜キーマカレーをお願います!」
「辛さは?」
「一番、優しい辛さでお願います。」
まだ、辛さのギアは上げきれない。
<野菜キーマカレー>
ここのキーマカレーは何度か食べているが、いつか来た時、
ある人が野菜キーマを食べていた。
次の機会を狙っていた。
噛むほどに美味しさがます。
口の動きが止まらないまま、完食。
手作りソーセージ。
プリっとして濃い味で、旨味凝縮。
美味しい。
アチャールも頼んだ。
インド風の漬物で、チャルテンではナスの酢炒めにしている。
ほのかな酸味で、カレーとよく合う。
カレーを初めて食べた時の記憶なんてない。
物心ついた時には、いつも、たっぷりお代わり。
母は、カレー粉から作るわけではなく、市販のルー。
野菜の煮える鍋に、ぱくっと割って入れる。
後は、かき混ぜながら煮込む。
考えてみれば、調理は簡単。
一緒の人は、艶々の野菜の彩りの野菜カレー。
辛さはひとランク上。
今度来たら、一つ上げてみようかな。
斜め向かいに座る人に、
先日会ったあるイラストレーターの作品を見たら、
また、その人の世界が広がっていた。
どこへ向かうのだろう。
進化する人を見ていることは楽しい。
といった話をした。
すると、
「自分の中で、葛藤や苦悩もあるんでしょうね~ 触発されません?」
と言うから、
「いや、もう彼女たちの時代です。彼方から眺めてます。」
店を出で、交差点まで一緒に歩く。
路地の青海波が点々と光る。
動く度にキラキラ。
立ち止まって見ていた。
「大袈裟に例えて言えば、星空の様だなあ~」
と言うとすぐさま、
「その大袈裟をつけるところが、すっきりしないんだなあ~」
思ったとおりに言えってことか・・・
交差点で左右に分かれたが、
もう一度、路地に戻ってみた。
葺出町から小人町へ抜ける路地で、
「星のようだ!」
と思ったとおり、呟いてみた。
口に纏わりついた余計な衣を剥がすと気持ち良かった。
明日は、いよいよ雪らしい。