Candy - Phil Harper - Jazz Trumpet Best Ever
<音楽が流れます、音量に注意>
花巻の街から志戸平、鉛温泉方面へ。
山の駅「昭和の学校」
とても気になっていた場所。
入ったら別世界!
目の前に広がる昭和の世界。
<まるで(寺内貫太郎一家)の毎回、ひっくり返されるちゃぶ台みたいだった>
「女将さん、時間ですよ!」
そこから前掛け姿のお母さんが電気がまの傍に、
ステテコ姿のお父さんがテレビの正面。、
ひょいと出てきて座布団に座りそうな気配。
廃校になった小学校は、昭和への入口になっていた。
「そうそう!」
と懐かしい想い出が蘇り、訪れた人の声がする。
小学校2年ぐらいだったろうか。
鉛筆は手で回す削り器があった。
時々、準備をせず、筆箱には先が丸くなった鉛筆が数本。
ナイフで鉛筆を美味く削れず、困惑していた。
すると隣の席の女の子が、ナイフで削ってくれた。
先端が針の様に細かった。
授業が始まり、プリントに書き出した。
「ポキッ」
先端が折れた。
隣を見ると女の子が笑っていた。。
なんだかほっこりして、別の尖った鉛筆を持ち、
丁寧に書き出した。
あの頃、クラスの女の子は何歳も上に見えた。
映画館仕立ての場所には、本物の映写機。
ここには、昭和の物が20万点もある。
自分は、「小学1年生」じゃなく「楽しい1年生」とかいう本だった。
立ち読みしているとハタキを持ったお祖母さんが出てきそうだ。
東京での学生時代、
岩手との往復は大変だった。
昼でも「やまびこ」「はつかり」で6、7時間。
夜行列車は、もっと大変だった。
お盆や正月は混んで、
通路に新聞紙をしいて座る人も当たり前の光景だった。
特急と言っても乗る時間は長く、駅弁は必須。
そして、お茶の入ったプラスチック容器。
小さな蓋に注いで飲む。
あ~懐かし過ぎる。(笑)
この教科書に覚えはない。
でも、校舎の端で、うさぎを飼い、皆で世話をしたような気がする。
すれ違いに家族連れが入って行った。
きっとお父さんが子供達に説明するんだろうな。
その眼は優しい顔になるんだろう。
区割りの教室を旨く使い、
昭和の街をリアルに再現している。
どの店からも、誰かが出てきそうだ。
入って直ぐ、オーナーに聞いた。
「写真撮っていいですか」
「全然OKです、色々載せてもいいですよ」
近くに「写真OK」の貼り紙があった。
このオープンな感じも、とてもいい。
貴重な物、例えばラジカセなどは、
買取りの価格が高くなっているらしい。
東北をまたにかけて昭和を集めている。
写真は、まだまだ撮って来たが、残りは後日。
暑い日で、盛岡へは東北自動車を走った。
盛岡インターを下り、前潟のイオンへ。
ミスタードーナツで冷たいものと軽めのスイーツを買い、
車に戻った。
台湾菓茶(タイワンカチャ)とドーナツポップ8個入り。
口から喉、胃袋そして身体に涼しさが沁み渡る。
ドーナツポップは、ひと口で食べやすいので、
車の中では、持ってこい。
ほど良い甘さを感じながら、ひと休み。
あの昭和の世界から東北自動車を走り、
1時間もしないうちに、
大きなショッピングセンターの駐車場で涼んでいる。
その世界の違い。
そして、北国の岩手で、
あの昭和の頃、9月も間近になって35度なんてあっただろうか?
不思議を越えて不安が過り、少し心も冷えた。