盛岡食いしん爺日記

 

 

NHKの「ふるカフェ系ハルさんの休日」でも放映された花巻市の「茶寮かだん」。

冬景色を見に行った。

 

 

 

 

 

 

Eddie Costa - I've Never Been In Love Before

 

 

駐車場に着くとすれ違いざまに2台の車が出て行った。

車を降り、ひゃっこ坂を上る。

宮沢賢治の設計した花壇は雪の下、珍しい緑色の瓦も雪化粧。

テレビの放映の後、全国から多くの人が訪れている。

昨年は大忙しだった一ノ倉さんご夫妻。

少しは楽になっただろうか。

 

 

 

 

 

 

いつもの様に玄関で夫妻のお出迎え。

「お好きな席にどうぞ」と言われた。

丁度、人が途切れたところだった。

玄関近くの洋間を覗く。
 

 

賢治の一番下の妹、クニさんが弾いていたオルガン。

妹のトシさんがお雛様を飾ってあるところを訪れ遊んでいたといわれるお雛様や

賢治と一緒に遊んだと言われる小皿が飾られる日も近い。

 

 

奥へ。

賢治が腰かけてお茶を飲んだという縁側もいい。

 

 

もっと奥へ。

やはり、ここにしよう。

 

 

ふんだんに使われた結霜硝子。

 

 

見ていて飽きない。

背景が黒だとくっきりと浮かび上がり、

外が明るいと模様は光に溶けて曖昧に。

日本建築、職人の美学の結晶だと思う。

「いったい、どうやって作るのだろう」

旧橋本家別邸は、当時の贅を尽くし、

職人の技が至る所に散りばめられている。

 

 

一緒の人は甘酒。

麹を楽しんでいる。

 

 

私は、たいてい珈琲のゲイシャが多いが、今日は抹茶と和菓子。

 

 

 

 

 

 

 

片隅に屋根に使われている瓦が置いてある。

 

 

黒柿の一枚物には、羽ばたく鶴。

 

 

何度見ても見飽きない室内の装飾。

 

 

 

 

久々にゆっくりして、つい長居。

一ノ倉夫妻に御礼を言った。

昨年の初夏から訪れる人が多くなり、多忙な日々が続いていた。

一人ひとりのお客さんを丁寧にもてなす二人。

年が明けても訪れる人は後を絶たないそうだ。

元気に振る舞うが、

疲れもたまっている事だろう。

 

 

外に出てから気がついた。

「あれ、お金を払っていなかった。」

一緒に来た人が言った。

「私も忘れてた。なんか、親しい方のおうちに、お邪魔したような感じ」

 

 

再び外に出て振り返ると、窓の明かりが雪を照らす。

「冬もいい」と思った。

盛岡へ走り出すと、隣の人が、

「改めてホームページを見てみます」

と言い読んでくれた。

 

「蘇った空間に新しい世界を」
100年程前に宮沢賢治も腰かけた縁側で過ごす特別な時間。
その空間は時空を超え、心地良く心を癒し、
幸せな気持ちで満たしてくれる。
私たちの仕事は、この大切な空間を守っていく事。
此処にしかない素敵な世界を。

 

荒れかけていたこの建物と庭。

息を吹き返らせた一ノ倉さん夫妻。

そしてカフェを開いて、誰でも見られるようになった。

素敵な二人だ。

 

 

「茶寮かだん」

花巻市花城町11-12

 

 

 

 

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