Somewhere in Time/The Old Woman(From Maksim Mrvisa/Royal Philharmonic Orchestra)
<音楽が流れます、音量に注意>
一昨年、「漆」の話を聞く機会があった
国産は数パーセント。
そのうち大部分が岩手、浄法寺が占める。
ある人に「漆のプロジェクト」の話を聞いた。
場所は盛岡の街から車で十数分、JR山田線「上米内駅」
駅舎が20204月、
「漆のプラットフォーム」に生まれ変わった。
ようやく先週末に行って来た。
小さな駅舎から始まった大きなプロジェクト。
<漆の染物>
漆の染物と聞いて驚いた。
淡い色ながら深い味わい。
小さな駅舎に「漆」の魅力が沢山。
光をことごとく跳ね返さず、吸い込む様にして美しい。
使い込むほど馴染んで「その人色」になる。
置かれた漆器は、使い手を待っている様だった。
丁度、その日は漆の作家さんもいた。
「斎藤 奈津美」さん。
自作の「カエルちゃん」をそっと抱えて。
次世代漆協会の細越 確太さんと佐藤さん。
みんな羨ましくなるほど、
楽しそうに「漆」の話をする。
ここの近くの山に3000本の漆の苗木を植えた。
10000本を目指すとのこと。
駅舎の中には他にも色々珍しい物が並ぶ。
漆の実のリースまで。
「ここに来て、パソコン開いてもいいですよ」
と細越さん。
小さな駅舎は「カフェ」でもある。
美味しいアイスコーヒーとホットコーヒー。
アイスコーヒーは、 150円
ホットコーヒーは、豆が選べて 100円
おやつは持込がOK!
駅舎にも漆の掻いた跡の残る木が貼ってあった。
滲んで滴り落ちた跡に、漆の生命力を感じた。
上米内駅は、素敵になっていた。
いつか待合室から走る列車を見てみたい。
<棚には、採れたて野菜>
二日続けて訪れた。
これからの人生、
どっちに行こうかなんて考えてみたり(笑)
「漆」を通じて、
人が交わる場所にもなった「上米内駅」
小さな活性化には大きな目標があった。