Jacques Loussier Trio - Air On The G String (J.-S.Bach, arr. A.Wilhelmj)
<音楽が流れます、音量に注意>
数日間、
大学の附属病院にいた。
入院時の服に着替え、広く明るい玄関を出た。
「普段」の暮らしの大切さ。
それが、どれだけ危ういものか。
空は、不安定ながら時々、夏空。
「緑の中に行きたい!」
今日は一日、気が向くままに過ごせる。
車を走らせ「風光舎」へ。
オーナーが、
「珍しいですね、早い時間にいらっしゃるのは」
と窓際の席に案内してくれる。
コロナで少し席も減らし、
週末の昼下がりには席がないらしい。
「今日は今のところ、すいてます。千葉さんは運がいいです」
一緒に笑う。
<岩手山は雲に隠れていたが、庭には紫陽花>
<見上げれば、合歓の木>
<ケニアに浮かんだ合歓の木と雲と少しの青空>
<ケニア>
上品な香り。
酸味を活かしつつ、いい感じの苦み。
深い味わいで、喉が心地良い。
好きな珈琲の基準は、シンプル。
「気がつくと残り少ない」こと。
とても美味しい。
<持ち手もお洒落>
<バスク風クリームチーズケーキ>
しっとりとして美味しい。
散らされた岩塩を少しつけると、
あっさりとして。
<帰りがけ、恒例の小径歩き>
<紫陽花・山里はまだ初夏の空気>
<ほのかなピンク。額は優しい水色の紫陽花>
風光舎の窓から、
合歓の花の「ひらひら」を見ていた。
風は無い様なのに、静かに舞い落ちる。
花は、まるで休んでいるみたいに見えた。
<仕事を終えた合歓の花>
今、打って変わって別世界にいる。
風と光の「風光舎」
林の小径の足元は、
ふかふかで優しい。
深呼吸をして空に両手を伸ばす。
最先端の大きな病院で、
感じた医師やスタッフの温もり。
私にとっては、手を伸ばすと握り返してくれる感覚。
おかげで昨日から、今日へと続いている。
「そうなんだ、日常って危ういものなんだ」