French Latino - Historia de un Amor
<音楽が流れます、音量に注意>
秋も深まり、黄金色の田園風景
花巻市円万寺からの展望。
今年の実り。
稲刈りも順調の様だ。
棚引く水色の煙、蒼い山並み、青い空。
日本の原風景。
カメラを三脚に据え、
じっと自分のタイミングをみている人もいた。
緑の屋敷林は、黄金色の海に浮かぶ島々。
見とれてしまう。
花巻市東和の棚田も見に行った。
石垣の上に田んぼ。
「段々に美しい」
今この時から明日、今週末と刻々と稲は刈り取られ、
この光景は、来年まで見る事が出来ない。
今、見ておきたかった。
北上盆地を西から東に横断した。
見惚れる光景。
その都度、車を降りた。
その足で、土沢商店街へ向かった。
商店街に架かる万国旗。
この街のシンボルみたいなもの。
思い出す子どもの頃の運動会。
今でも学校の校庭に万国旗を張り巡らすのだろうか?
遅い昼ご飯、早い夕飯ともつかないが、「松葉商店」さんの焼きそばもお目当ての一つ。
極細麺で、あっさりとしている。
お好みでソースをかける。
何もかけずに黙々と食べる。
口に運んで、箸は次の麺を掴む(笑)
食べて、食べる。
味も食感も優しい。
とても美味しい。
ここまで食べに来たかいがあると言うもの。
食べ終えて満足。
辺りを見ると昭和の中にいる気分。
「美味しかったです。また来ます。」
と元気に言って、商店街に出た。
特に目的もなく、駅の方へ歩く。
路地に入ってみたり、空を眺めたりとスローなテンポ。
駅に着いて時刻表を見ると運良く、
後、十数分で列車が来る。
一時間に一本あるかないかのダイヤ。
そこで松葉商店さんから買ってきた大判焼き。
ほど良い甘さの粒餡。
待ち時間すら楽しくなる。
花巻方面から来た。
数人の客の中に、ひと目で旅人と分かる人。
重そうなザックを苦も無く担ぐ。
ちよっと羨ましい。
いつか、釜石線の列車に乗って旅してみたい。
そんな気になる秋の空。
数十年、いやそれ以上変わらない風景。
呼吸の度に、
心の中に染み込んでくるものがある。
年を重ねたからなのだろうか。
とにもかくにも、今日もいい一日だった。
帰りに見た月
眺めていたら雲間から出て来てくれた。
明日は十五夜、しかし天気予報は曇りから雨。
今宵、見れて良かった。
「明日も、いい事がありそうだ」と思う。