George Michael - Kissing A Fool
<音楽が流れます、音量に注意>
夕方の待合わせは、盛岡、通称「桜山」の「リーベ」
久し振りに会った人とまず、挨拶。
「ご無沙汰いたしておりました。お元気そうで何よりです」
とこちらの眼を見て話す。
礼儀正しい男は、紅茶が良く似合う。
ポットを持ち上げるとティーカップが現れる
初めて来た人の多くは、「あれ、カップは?」
彼は、迷うことなくポットを握って注いだ。
こちらは、ダージリン
ティーポットで三杯は飲める。
紅茶で話す、夕暮れ時のティータイム
話しながら、思い出した。
だいぶ前に一度だけ、料亭で彼と会ったことがある。
盛岡芸妓さんもお願いした。
これは自分人とって一生に一度のお座敷ごと(笑)
その時は気づかなかったが、
後で、話の中身が生意気に天下国家的になっていた。
居酒屋で好きな焼き鳥を肴に杯を酌み交わすと、
日常的な話題が多く、愚痴も飛び交う。
きっと政治家も赤坂の料亭で話す時、
慣れてはいてもどこか、
心の襟を正すのかもしれない。
シチュエーションって大切なのかもしれない。
とても給付金の10万では、それどころではない(笑)
まあ、次は宝くじでも当たったら。
ダージリン三杯分、ゆっくり話し込んで螺旋の階段を下りた。
ふと目に止まった沢山のカップ。
長い間、ただ通り過ぎていた。
いつも並んでいたのに、よく見たのは初めてかもしれない。
まだまだ、見落としていることは沢山ありそうだ。
色んな人と話してちょっと見方も変る。
これは大切な時間。
「今日は、出させていただきます」
「では、遠慮なく」と紳士に、ご馳走になった。
そして二人は、それぞれ別の方向へ歩き出した。