George Michael - Jesus to a Child
<音楽が流れます、音量に注意>
「とてもよかった!」
ある人からの情報。
早速、6月21日(土)の午後に予約。
盛岡市「旧石井県令邸の見学会」
「ここから見るのが一番好きなんです」
と管理人の千葉さんが案内してくれた。
この季節、蔦の緑のグラデーションに惹かれるそうだ。
画家らしい話に頷く。
半地下になっている造り。
まるで絵画の様で、脚が止る。
時は流れ、色々な人達が階段を上っては下りた。
微かな一つの傷は、誰かが歩いた証。
窓の光が時代の足跡を映し出す様だ。
板の一枚一枚に見入ってしまう。
この建物は築135年。
盛岡で煉瓦造りの建物の先駆けらしい。
県令とは、今で言えば知事。
誰かが、そこで息をしている様な空気感。
なるべく、使われてきたままに保存しているそうだ。
当時からのテーブル。
二つ併せると円形になる。
今でもティーカップが似合いそうだ。
屋根裏の部屋。
煙突を囲む煉瓦。
県令邸としての後、戦後には進駐軍が使ったり、
看護学校だったりした名残も、そのままに。
不思議な美しさを感じる。
綺麗に修復され、当時の姿に戻るのもいいが、
135年の細やかな歴史が漂う、旧石井県令邸。
この空気は、奇麗に改修されたら消えてしまうだろう。
今も、色々な展示などが開かれる。
「文化」と言う二文字が浮かぶ。
見学を終え、外から屋根の煙突を見た。
ふわふわっと灰色の煙が出てきそうな気がした。
窓の桟も一つ一つ違っている。
見学料を払うと嬉しいお土産。
千葉さんデザインの小さなバック。
そしてグラフィックデザイナー武田さんのドリップパック。
部屋に帰って珈琲を淹れた。
エチオピアだった。
写真を見ながら、美味しい珈琲。
ちょっとした「贅沢気分」
展覧会に何度か行ったが、
改めて色々な事を見聞きし新鮮だった。
知れば益々身近に思える。
暮らす街を歩き、人との出逢い。
そして新・再発見。
盛岡食いしん爺の「アフターコロナ」