Dmitri Shostakovich - Romance Tasmin Little
<音楽が流れます、音量に注意>
薄曇りの中、花巻へ向かった
高村光太郎記念館そばの林檎畑が集合場所。
はなまき・まち散歩マガジン「マチココ」の取材。
「花巻ゆかりの『高村光太郎』のレシピを再現する企画」
「智恵子抄」で有名な光太郎は、宮沢賢治の作品を高く評価し、
賢治の全集発行などにも尽力。
戦時中、空襲にあい花巻へ疎開した。
終戦後も残って自給自足の暮らしを続けた日記からレシピを再現。
その日は「味見」担当しながら、撮影風景を撮った。
マチココ20号の中味は詳しく紹介できないが、
ちらり「予告編」
<味噌大根とうこぎをあえた物>
味噌大根をペースに春の苦味とクルミの食感。
あえて刻みを荒くしたそうだ。
味見で、噛むうち、ご飯が欲しくなるが終わるまで辛抱。
「ほろほろ」と呼んでいたが、後で確認しなくては。
ファインダーから覗けば、ジワリと滲み出る唾液。
撮影は、満開の林檎畑で順調に。
白い林檎の花は満開で、離れて見ると白い綿の様だった。
ひと房の真ん中だけを残し、他の花を摘む。
寒い時期には選定などと、
多くの手間をかけられて林檎は育つ。
ひと際綺麗な花が目についた。
蕾は、鮮やかな赤紫で、花が開くと裏になるが淡く残る。
「これは、なんという品種ですか?」
と聞くと数人が集まり「ジョナゴール」じゃないかな」
ただただ、見とれてしまう。
順調に撮影も終わり、いよいよ楽しみな時。
レシピを再現する皆さんがおにぎりにしてくれたり。
「そこの背の高い人、どうぞどうぞ」
さして働いていないのに手招き。
素直にいただく。
いや、試食も大切な仕事(笑)
<見事な山女魚>
身がしまり、焼きと塩の加減がいい。
皮まで美味しい。
<筍と山椒味噌>
ちょっと炙ったりが、心憎い演出。
食感は勿論、アクセントの味噌がイイ感じ。
先っぽからサクサクと音がしそうな歯応え。
準備した山菜をスタッフに分けてくれた。
今年は、まだ食べていないシドケ。
ぜんまい、みず、こごみ、うるいなどまるで、山菜の図鑑。
光太郎の日記からの再現レシピの詳細は、
花巻・散歩マガジン「Machicoco(マチココ)」20特別企画号で。
美味しい素材と料理する人の想いを伝える、
カメラマン、スタイリスト、デザイナー、ライターや編集などのスタッフ。
皆が一つになって「美味しい」をページにする。
しかし、いつも「食」に関する取材はワクワクする。
<食いしん爺は、朱色のセーターです。ほぼ見学状態(笑)>
マチココ編集部 machicoco.hanamaki@gmail.com