Gabriel Fauré - Apres un Reve, Cello and Piano
<音楽が流れます、音量に注意>
一つ仕事を終え、車に乗り込むと春風がそよそよ。
近くの桜が、ざわついて、
フロントに舞い降りたひとひら。
生まれ暮らした庭に木登りして遊んだ3本の老木があり、
すぐ家の裏は、桜の丘の公園に続いていた。
日曜は、早起きして、
毎年、青空を背景に黒い幹から広がる春を眺めた。
中学2年まで、一人、満開の丘を見ていた。
桜吹雪には両手を伸ばした。
近頃は、受付がビニール越しだったり、打合せもオンライン。
それにも違和感が無くなった。
北国もようやく陽も長くなってきた。
気がつけば7時過ぎ。
街は、シャッターやテイクアウトだけの貼り紙が目立つ。
少し路地を歩くと酒場「ハマギリけの灯り。
入口に書いてあったのは、
「複数の場合は断わることもあり、一人でも席の間隔を開けて欲しい」
消毒液で手を擦り、中へ。
「ご飯を食べに、来ました」
「よろしいですよ、どうぞ」
<嬉しい初カツオ>
見た瞬間に、ヨダレ!
千葉県の勝浦産。
心地い弾力の後に溶けていく。
春を告げるゼンマイは、サクサク。
「美味い!」
微笑むマスター。
ほのかに甘い新玉葱は、写メも撮らずに食べ尽くした。
続いてハムカツ
熱々で、薄い衣はハムの旨味をひきたてあっさりに感じる。
これも美味い。
ご飯と併せて噛み続ける。
美味しい。
麻婆豆腐は、小に
ピリ辛で、しっかりした味付け。
ご飯に載せたくなる。
「日本酒で一杯」がなくても、
カツオ刺しとご飯で、充分に満足。
カツオ刺しをお代わりしたかったがお茶を飲飲み、
ゆっくりしていいると幸せな満腹感に包まれた。
感染者ゼロの岩手でも次々に営業時間の短縮や休業。
密を避けた「酒場 ハマギリ」の夜は、静かに更けていく。
「御馳走様」に続けて「ありがとう」と言った。
金曜でも人気のない街を家路につく。
ただただ、早い収束を祈るばかり。
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