Oscar Peterson Trio "Wave" (A.C.Jobim)
<音楽が流れます、音量に注意>
3時頃、鶯宿温泉「偕楽苑」に着いた。
ゆっくり源泉かけ流し。
身体中の血液が循環した風呂上がり、椅子に腰かけ水を飲む。
額に滲む汗を拭きながら、軽く吐く息。
「心整う」
そして、空腹に気づく。
傾きかけた陽射し。
ふと浮かんだ「飴色の誘惑」
反射的にアクセルを踏んだ。
雫石、鶯宿温泉は秋田県の隣。
「仙岩峠の茶屋」までは、
国道46号線を走り、幾つかのトンネルを抜ければいい。
<秋田県「峠の茶屋のおでん」>
大根の輝きは、
傾いた陽射しのせいではない。
太い大根の奥まで、汁の染み込んだおでん。
この飴色の輝きに心惹かれる。
歯がす~っと入って二つに分かれる。
とても美味しい。
いつも中華そばとセット。
今日は寒くて峠は3度。
湯気が立つ。
あっさり系の中華そば。
スープも麺も音を立てて胃袋へ。
あ~美味しい。
ここは秋田県の端っこ。
いまだに新型コロナ感染者ゼロの岩手県。
それでも、自粛ムードはだいぶ前からで、
岩手の飲食店も悲鳴をあげている。
検査数が増えていく連日の報道を見聞きして思う。
どう考えても既に、もの凄い数の人が感染しているはず。
大都市の地下鉄、電車それにバス。
あれほどあかの他人と濃密接触しているのに、
ウィルスが伝染しないわけがない。
とにかく今は、
世界の終息を祈るばかり。
医療関係者には感謝だ。
まずは、手洗いうがいに対面自粛と自分の出来る事を続けたい。
次は、テイクアウトかネットで買うことになるのかなあ~
(仙岩峠の茶屋で検索)
「お~!」
秋田新幹線「こまち」が岩手に向かって、
眼下を走る。
今度こそ一眼と望遠レンズを持ってこなくては。
などとと思いながら、帰り際も消毒して茶屋を後にした。
そうそう、鶯宿温泉の偕楽苑での話。
玄関の傍に雪を見つけた。
この冬は少なかったが、
屋根から落ちた雪がうず高く山を作っていた。
その雪も「ちょこん」
明日にでも消えそうだ。
童心に返って「さよなら、また来年!」と心の中で呟いた。
この冬の雪の少なさが、夏場以降、
農業に影響しない事を祈るばかり。
なんか近年、地球は妖しい。