朝から雨が降ったり、晴れたり
定まらない北国の空模様。
「暇じゃないですか?」とメール。
続いて、
「雨の新緑は、きっと綺麗ですよ、新緑が!」
むくりと起き上がった。
サラリーマン時代、
朝から会議や打合せに追われ、夜は宴席。
週の始まりは名刺の補充から。
土日も催事が多く、空いた日は体育館でへとへとになるまで身体を動かした。
あの頃、突然、予定が空くと戸惑った時も。
団体行動が苦手で独りが好きだったはずなのに。
フリーランスになり、突然のコロナ。
近頃は、2、3日予定が空いたりも。
盛岡市の隣、滝沢市の岩手県立大の敷地内に、
「パンテック岩手滝沢店」と言うパン屋さんが出来たと言う。
誘った人の目的は、そこだったのかな。
都合のいい運転手が孤独を持て余していた(笑)
ストロベリージャムのクロワッサン
サクサクから始まり、しっとりしてストロベリーの風味。
「イイ感じ、美味しい」
と微笑む人は、クロワッサンが好きらしい。
カボチャとミネストローネのスープ。
森林公園で食べるつもりが、降り出した雨。
軒下のテーブルでランチ。
しばらくして小降りに。
傘を持つ覚悟で公園へ。
<雨の新緑に感激!>
昔の雑誌に見開きいっぱいに使った若葉の写真を思い出す。
盛岡界隈の夕暮れと新緑が綺麗だと思った。
裏から見ても鮮やかだ。
<陽射しが作る緑のグラデーション>
足元のクローバー
透きとおったガラス玉を抱えている様だ。
雨上がりの森
陽がさしたり、消えたりと定まらない空模様が緑の彩度を変える。
その中をゆっくり家族が歩いて行った。
満開も近い。
深いピンクの絨毯も見事だろうが、
緑に際立つ一輪も綺麗だ。
タンポポの綿毛は、濡れた後に陽射しを浴び、
めいっぱい開きだしそうだ。
また鉛色の雲が迫っているのに。
綿毛を飛ばし、子孫を残す。
その瞬間に向かって、茎はピンと太陽に向かう。
白のタンポポも、とても綺麗だ。
街からたかだか車で十数分なのに、初めて来た。