盛岡市高松の池の入口にあるカムオンにて。
<野菜のカレー>
他の人が頼んだカレーは美味しそう。
いい香りが、テーブルに漂う。
先週、ある打合せがあった。
盛岡の「カムオン」で13時30分。
遅いランチの人も珈琲の人も。
話は弾む。
時間と共に、企画を練る人の苦悩も伝わってくる。
それが空気を重くするわけでもない。
一枚の脱皮なのか、
産みの苦しみなのか、
それは分からない。
自分の中で、形になりつつあるイメージが言葉に出来ないでいる。
そんな時は、こうしてゆっくりランチもいい。
もやもやの頭を休めて、仲間と明るいカフェでしばしゆっくり。
苦悩する人は、ぜんざいをオーダー。
俯くようにして食べては、美味しいと微笑み、
スプーンを止めて、話し出したり。
今まで数人が、さなぎから抜け出る姿を見て来た。
その後、羽ばたいて飛び立った先はよくわからない。
自分自身の経験を話してもいいが、それは既に過去で、
俯瞰で見てもどこか変色していそうだ。
今は、皆で聞いていよう。
他のテーブルも賑やかだ。
カムオンは人が集う場所なのだろう。
外に出ると、
冬を忘れる青空で、
白いカフェにも柔らかい陽射しが降り注いでいた。
別れ際、
「高松の池でも散歩したら」と言いかけたが車に乗り込んだ。
もうしばらくは楽しみに待つとしよう。
気がつけば、自分だって煮詰まっている。
晴れた日には、高松の池を散歩して、
カムオンの野菜カレーを食べに来よう。