Julie London - I Left My Heart In San Francisco
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盛岡桜山
岩手県庁と盛岡城址傍にある桜山神社に挟まれた一帯を桜山と呼ぶ。
路地が数本あり、
みっちりと新旧の魅力的な店。
でも窮屈に感じない。
真ん中の通りには、道幅いっぱいに鳥居。
盛岡の三大麺の一つ「じゃじゃ麺」の元祖「白龍(パイロン)」もある。
先日の夕飯
白龍近くの「白乾児(パイカル)」へ。
引戸を開けると目の前にカウンター。
腰かけて、餃子と半チャーハンを頼んだ。
官庁街が近く、残業前のネクタイ族が五目ラーメンを食べ、
時計をチラリ。
来た来た、餃子と半チャーハン!
まるまる餃子にぎゅうぎゅうの具。
もちっとして甘味がじゅ~わ~
とても美味しい。
半チャーハンは、いい具合にパラパラ。
「半分じゃなくても良かったなあ~」と思っていると、
隣に恰幅のいい男性。
「焼きが2、水餃子も2」と言った。
「誰か来るのかな」と思ったが、平然とたいらげた。
カウンターの端では、
女性が一つため息をついてワンカップと餃子でスマホをいじり出す。
その間には若い女性が二人、餃子定食。
気がつけば他の椅子も埋まっていた。
そう言えば、
父も桜山が好きだった。
中学生の頃、連れられて来た。
隣の人の焼きそばが美味しそうで、
父に「焼きそば」と言った。
ワクワクして待っていると肉と野菜の餡がかかり、固めの焼きそば。
自分が社会人になって分かったが、
普通の焼きそばはやわらかく、
あの時は、かた焼き風の五目の餡かけだった様だ。
父は、子供の願いにグレードを上げたつもり。
でも、あのしっとりとした焼きそばが食べたかったのに(笑)
今度は、焼きそばにしよう。
桜山の夜は、まだこれから。
この一角、桜山は、
盛岡の財産だと思いながら、
嬉しくて路地をあちこち歩き回り、
昭和に浸って家路についた。