<音楽が出ます、音量に注意>
冬至も間近、3時半を過ぎれば暮れかけて
陽も傾けば北国、盛岡は寒い。
それでも歩きたくなる街。
<散策で見つけた駄菓子屋さん「石ケ森商店」>
<千手院の四季桜>
いよいよ満開!
冬空の枯れ枝に健気に咲く。
いつまで咲き続けるのだろう。
しばらく立ち止まる。
<青龍水>
汲みに来る人が後を絶たない。
街中に清水、盛岡ならでは。
きっと美味しいお茶を淹れるんだろう。
この辺りは車の入れない路地が多い。
造り酒屋の「あさ開き」向かい、永泉寺の隣で見つけた古い店。
中は暗いが、引き戸が開いた。
「ごめん下さい」
お祖母ちゃんが出て来ると電灯を点けた。
灯りに映った懐かしい数々。
今では子供達もあまり来ないそうだ。
「写真、撮ってもいいですか?」
「いやいや、もう年でね、いつ閉めるか分かんないからねぇ~ 幾つだと思う?」
「う~ん75、6歳ですか?」
大声で笑い、ひと回り上だと言う。
大人の方が覗くらしい。
ついに写真はOK。
ほんわかしたひと時だった。
足取りも軽くなる。
<石ケ森商店>
5千歩ほど歩いて盛岡八幡宮にお参り。
辺りは暗く、厳粛な空気。
しっかり願い事。
さて、ひと休み。
盛岡八幡宮境内の「愛名亭 茶欧(チャコ)へ
<カフェコンパナ>
きめ細かなホイップクリームにカカオパウダー。
香りを楽しみ、ひと口、ふた口。
美味しい。
冷えた頬も温まる。
「おや?」
珈琲に似た木がある。
「これ、何の木ですか?」
「ライムなんです、もう40年ほど」
しっかりとした根元。
何度も見ているはずが、気づかなかった。
「あれは?」
「アボガド」
「えっ!」
ベンジャミンという木も。
いつも、そこにいても気づかない。
両眼に蔓延る先入観のせいで、視界が狭くなっていた。
四季桜に負けじと寒空の下、
とことこ歩いて見えだした街の光景、暮らす人。
買ってきたオリオンのミニサワーで気分一新。