Fly Me To The Moon -- Beegie Adair Trio
<音楽が出ます、音量に注意>
12月に入ると、いよいよ寒い盛岡
日中でも5、6度、朝晩は氷点下。
曇り空の下を歩いた。
八幡の通りから、大慈寺、鉈屋町そしてつい先日、
盛岡文士劇で賑わった盛岡劇場界隈。
今日、印象に残った光景
千手院の四季桜
年に二度咲く、四季桜
春と秋深くに咲く。
愛知県などの名所では紅葉とのコラボで華やかで、幻想的な雰囲気らしい。
しかし、北国、盛岡では、
枯れ枝に白や薄紅色の花が咲く。
5枚の花弁は、北風になびいて健気に咲いている。
ずいぶん前から咲き、まだ蕾もある。
今年の春の時の様に、
雪が舞う中で咲くのかもしれない。
なんとも健気。
原敬の菩提寺の大慈寺
階段に紅葉の葉が絨毯の様に
近くには、青龍水と言う名の清水があり、
いまだに現役で、水を持参の入れ物に汲んでいく。
勿論、かわてつさんに寄り、
アジフライ 2枚、トンカツ1枚、ヒジキの佃煮など。
向かいの酒屋、細重さんに持ち込み肴にして呑むのもよし。
角打ちの楽しみ。
路地を歩いていたら見事な柿花火
近寄ってみたら、小ぶりの柿が鈴なり。
こんな街を父や母に見せたかったと思う。
いちいち足を止め、声を上げて喜んだことだろう。
いやいや、もう、かなり母を追い越している。
自分が存分に楽しむことにしよう。
帰り道に老舗のお菓子屋「丸基屋」さんに寄った。
姪っ子さんが、和菓子を造っていた。
寒椿をテーマにした和菓子は、甘すぎず美味しかった。
もう、こんな風に作れるんだと感心。
世間話の花が咲く。
あっという間に時間が過ぎていた。
盛岡市の中津川東岸には古い街並みが残っている。
街は生きている。
無くなったり、新しく賑わいの施設が計画されたり。
しかし、暮らしに根差す文化は引き継がれて欲しいと願う。
歩きながら何人かと話したが、丸基屋さんの声が耳に残っている。
「和菓子職人の跡継ぎがなく、やむなく閉める店も出始めています」
珍しく浮かない顔だった。