Boz Scaggs - JoJo (Official Video)
<音楽が出ます、音量に注意>
吐く息は白く長く伸び、寒くなった盛岡の夕暮れ
<近頃、よく言われること>
「もっと新規開拓して下さい」
「今度行ったら、違うメニューを食べてみて」
「あの店も美味しいですよ」
などなどと情報、意見をいただいています。
食いしん爺は、紅葉の秋と共に動き回り、樹々が裸になる頃には、やや籠りがちです。
自分でも分からない。
たぶん、中途半端な装いの時節は、やたら寒く感じるからかも。
そして雪がチラチラと舞い出すとタートルにダウン着て出かけます。
手袋してドアを開けた時には、行く先は決まる。
外は、日暮れて頬を刺す空気。
季節が変る度の「珍萬」参りは、食いしん爺のルーティーン
<「珍萬」の烏賊と木耳炒め>
イカのしっとりとした甘みに、木耳のコリコリッとがたまらない。
軽く頷いてほくそ笑む。
まてよ、これじゃ薄気味の悪い爺さん(笑)
<お通しのクラゲの酢のもの>
時には、お通しで満足できず単品で、存分に食感を楽しむ事も。
どうしても皿に残った汁を飲みたくなり、軽くむせたりしても「あ~美味しい」
<春巻き>
パリパリっとした皮の中は、しっとりとした餡に包まれたプリッとした海老。
口に入れるスピードが加速する。
大好きなスープ。
自信ないけれど焦がしネギとゴマ油風味かな?
「もっと欲しい」と身体が騒ぐ。
<するとタイミングよくシュウマイ>
アツアツ、ホックリに「あ~美味しい」と心の中で呟く。
溢れ出る肉の旨味に、何もつけずに黙々と。
<いよいよ自分としては、珍萬で欠かせない「酢豚」>
何度か噛むと酢豚が溶けていく。
椎茸の旨味、玉ねぎの甘みなど、ほど良い酸味の餡が野菜の味を引き立てている。
全てを包み込んでいる。
皿に残った餡をスプーンですくう。
「美味しい!」
食べ始めると聴こえなくなっていたジャズが蘇る。
満足してジャスミン茶でゆっくり。
帰りには、たいていマスターと一言二言、
「台湾ラーメン始めましたので」
それは、是非とも食べてみたい。
外の冷気は気にならないほど温もった帰り道。
やや猫背が伸びて「今夜はどうしようかな?」なんて想ったり。