<音楽が出ます、音量に注意>
<いなだ珈琲舎にて>
雑味の無い珈琲と生チョコレート。
この組み合わせは秋も深く、冬が近い証。
カウンターの端っこで
生チョコレートの原点はスイスのジュネーブで、
日本の洋菓子店が試行錯誤のすえに辿り着いたお菓子らしい。
いなだ珈琲舎の生チョコレートは、とても滑らかで、
口に入れるとカカオの風味が拡がって、す~っと消えていく。
そこで珈琲。
マスターは、美味しい珈琲を探求し、それと合うスイーツを作る。
盛岡は、街の規模に比して珈琲店が多く、たいてい珈琲に合わせたスイーツがあり、
各々の個性を際立たせている。
<チーズケーキは、一年中楽しめる>
艶々のビジュアルが誘う。
滑らかでスッキリとした後味で飽きがこない。
せっかくのクリーミーなケーキが生地から離れやすいと、
食べる意欲が少しそがれたりするが、
このチーズケーキは、フォークを入れても仲が良い。
先日、後輩と呑んだ時の話
彼の相手は、
「男に惚れ過ぎないし、嫉妬なんてした事がない」
が口癖だそうだ。
彼が親戚の女性を送る途中、偶然、交差点で彼女の車が隣に。
身を乗り出して彼の助手席を睨むが、
直ぐ信号が変わり、隣は右折レーンで彼は直進。
携帯が震えた。
近くに停めると「だれ!」と言うなり電話が切れ、続いてメール。
「嘘つき、最低、最悪」
「しばらく音信不通なんです」と嘆く。
恋の話は、聴くだけで十分。
次に聴かれたら、
「時に、恋は自分を醜くする。それを認めたくないんだね、可愛いね」と言うことにしよう。
周りの三十代は、男も女も嫉妬する恋から逃げてしまう人が多い気がして。
人との関係も珈琲と合う生チョコの様に、相性が一番。
ひと言で傷つく、あの頃は遠くなり、ただ年を取っただけ(笑)
マスターも盛岡と花巻の両方にゆかりがある
「盛岡・花巻おみやげ手帳」を置いてくれている。
近頃よく耳にする「シティプロモーション」
宮沢賢治の生まれ育った花巻と思春期を過ごした盛岡。
役所には、区域や広域圏などという線引きがあるが、
「イーハトーブ」の様に境界線はぼんやりでいいなあ~
その方が県外の人には楽しいと想う。
盛岡と花巻、もっと絆が深まれば、いい。