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今年の紅葉は、山には登れず木の葉の散り際を楽しんだ。
もう街の街路樹も舞始めた。
花巻の円万寺から
とうに稲刈りも終わり、遠く北上山系も色づいていた。
田植えの春は水面、稲が実れば黄金色の海に屋敷林が浮かぶ。
きっと宮沢賢治も眺めたのでは?
夕暮れ時の樹海ライン
いつも見ている岩手山とは、また違う。
夕暮れの風にブルっときた。
錦秋湖の濁った水に映る秋
「奇麗な景色に心が優しくなる」と言った人。
その時限りの絵画に、時間を忘れた。
十一月の毛越寺の大泉が池。
小学3年の担任だった先生の家が近くで何度か遊びに。
冬は池でスケート。
岸辺の氷は薄く、長靴に冷たい水が入ってしまい先生の家の炬燵で暖めた。
あの頃はやたら広い遊び場。
中尊寺の紅葉狩りは、グラデーション
「兵どもが夢の跡」
八百有余年、奥州藤原氏の栄華は想像するしかない。
それが、かえってワクワクする。
御所湖畔の「野菊公園の水辺の散歩道」
北国の十一月は初霜。
偶然見つけた散歩道の「散り際の美」
赤や黄は木枯らしに舞い、ついには見事な絨毯を織りなす。
秋も深まると宮沢賢治の世界を想う。
小学校の頃、「風の又三郎」の劇を見たり、
「銀河鉄道の夜」や「夜鷹の星」を読んだ。
不思議過ぎて後に残った行き場のない心。
「童話・グスコーブドリ」
イーハトーブに暮らす樵の息子、グスコーブドリ。
冷害で飢饉となり両親を失い、妹とも生き別れ、
働いていた工場も火山の噴火で閉鎖となり苦難が続くブドリ。
その後、クーボー博士と出逢い、
ペンネン老技師の下でイーハトーブ火山局の技師となり、妹とも再会。
しばらくして大地が冷害で危機的な事態となる。
彼は、カルボナード火山を爆発させ、大量の炭酸ガスによる温室効果で、
大地を暖めようと計画するが、一人は火山の爆発から逃げられない。
反対する皆を説得し計画を実行した。
そして大地は、冷害から救われた。
グスコーブドリに登場する、
「オリザ」という名前の「マッシュの米粉のロールケーキ」
オリザとは稲のこと。
とても滑らかで美味しいロールケーキ。
宮沢賢治ゆかりの「林風舎」で味わった。
「林風舎」の記事に興味がありましたら、
花巻市のウエブサイト「まきまき花巻」まで。
https://makimaki-hanamaki.com/4655