<音楽が出ます、音量に注意>
<2017年・晩秋の「時環(ときたま)>
秋晴れの下、昼下がりの散策。
街中から、盛岡の古い街並み鉈屋町、大慈寺界隈をゆっくり歩く。
一人、脚の向くまま、てくてく。
大慈寺小学校から、明治の佇まいの料亭川鉄の前を過ぎ、
青龍水という清水まで来た。
まだ現役で数人が水を汲んでいる。
さて、一休み。
しばらく行っていない「時環」へ。
清水とスーパーかわてつの間、車一台がやっとの路地に入る。
料亭の建物の裏に回る感じ。
月、水、金の10時から18時までの営業。
まさに、「ときたま」開いている。
一年半ぶり。
扉を開けるとカウンター5席に5人。
「おう~ 満席ですね、じゃ、また」と出ようとしたら、
お客さんが一人、丁度帰るところだった。
御礼を言って交代する様に席に。
「料亭 川鉄」の庭園を眺めながらの美味しい珈琲は贅沢。
久し振りの客を覚えていてくれた。
じわりときていた脚の疲れを忘れる。
カウンターを挟んで弾む会話。
庭に、たぬきが来るらしい。
オーナーは、
「この辺りはお寺の林が多いから、住み着いてるんじゃないかなぁ~」
ここは暮れなずみ、
庭の灯りが点くといつまでも座っていたくなる。
ここは元々、料亭川鉄の浴室だった。
この空間を鉈屋町の町家を活かした街づくりに精を出した建築家の手に委ね、
小さくても素敵な空間が出来上がった。
眺めながら、美味しい珈琲時間を楽しむ。
手洗いの蛇口も素敵だ。
帰りがけ、時環に「岩手 盛岡・花巻おみやげ手帳」を一冊、進呈。
すると、、
「もしかして、その本作った食いしん爺さんですか!」
Facebook繋がりの人で東京から帰省中。
互いに偶然の初対面を喜んだ。
「いい街だ」とつくづく想いながら、
日が暮れるまで、少し時間はある。
再び寺院の建ち並ぶこの辺りを歩き出す。
今夜は何を食べるか、探しながら。